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歯医者さん自身が体験した歯列矯正のお話⑩

投稿日:2021年10月13日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol235)

 

​私自身が患者になって矯正治療を体験したこと、

それから術者になって矯正治療を施術して16年経験してきたこと、

歯科医学を学び始めてから25年以上経過して見聞きしてきたことなど

を総合した結果、つくづく思うことがあります。

矯正治療は将棋、囲碁、チェスなどに似ている部分がかなりあります。

 

また、物理における力学的なセンスも要求されます。

特に複数方向への力のベクトルの概念は必須です。

 

単に歯を動かすのではなく、

どこにどの歯をどういうふうに並べるか?

 

そのためには、どの歯をどの位置にどのように持って行くか?

 

もちろんベースには骨格パターンが私の頭の中には入っていて、

どれに該当するから、この場合はあれこれこういう動きが起こり得る、

という背景を思考の基礎に置いておきながら、です。

 

1回1回の診療ではできる範囲は当然限られており、

次の来院までに動かせる範囲もまた限られています。

 

しかし、その1回1回の積み重ねを続けていって1年、1年半、2年、と

時が流れていくわけです。

そして歯もゆっくりながらどんどん動いていく。

場合によって下顎の位置も変えながら・・・。

 

藤井聡太さんのようなAIを打ち負かすような100手先200手先まで読む必要は

ありませんが、大局的な流れを頭に入れながら、局所での小さい動きや反応を

よく観察しながら治療を進めることはとても大事だと思っています。

 

もちろん、最初のスタート、すなわち診断が何より重要であることは言うまでもありません。

 

しかし、患者さんによっては2つのパターンのどちらかわかりかねる、

という場合も残念ながらあるのです。

 

こういうケースにあたると、やはり人間の身体は神様が創ったんだな、と思い知ります。

 

そういう場合は特にですが、「診断的治療」と言って、治療を進める中で

診断を確定していくことも時には必要となります。

 

医療従事者は神様ではないのですから、何でもかんでもすべてを見通せる、などと思いあがらず、

「敬いの心」を忘れないようにしなければ、と恩師の1人が掲げられていたお言葉を

よく思い浮かべています。

 

世田谷区・千歳烏山で歯列矯正をする歯医者

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