歯医者さんが教える!口臭を引き起こす原因菌その① P.g菌
投稿日:2026年7月30日
カテゴリ:ドクターズブログ
世田谷区・千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol829)
口臭を引き起こす原因の9割がお口の中にある、と言われています。
その中で口臭を発生させる主な原因菌があるのをご存知でしょうか?

その代表はP.g(ピージー)菌、そしてF.n(エフエヌ)菌です。
P.g菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス / Porphyromonas gingivalis)は、
歯周病を引き起こし悪化させる最大の原因菌(悪玉菌)です。

お口の中に存在する数百種類の細菌の中でも特に病原性が高く、
歯周病を重症化させる3大悪玉菌「レッドコンプレックス」の筆頭格として知られています。
P.g菌の主な特徴
-
酸素が嫌い(偏性嫌気性菌)
酸素を非常に嫌うため、空気の届きにくい歯周ポケットの奥深く(4mm以上)に潜り込んで増殖します。歯ブラシの毛先が届きにくい場所を好みます。
-
血液(鉄分・タンパク質)をエサにして増殖
歯茎に炎症が起きて出血すると、その血液中の鉄分やタンパク質を栄養源にして急激にパワーアップ・増殖します。
-
歯茎や骨を溶かす強力な毒素を出す
「ジンジパイン」という強力なタンパク質分解酵素や内毒素(LPS)を放出し、
-
歯茎のコラーゲン組織を破壊したり、歯を支える骨(歯槽骨)を徐々に溶かしていきます。
-
強烈な口臭の原因になる
タンパク質を分解する際に「メチルメルカプタン」と呼ばれる非常に強い悪臭(腐った玉ねぎのような臭い)物質を作り出します。
口の中だけでなく「全身疾患」の引き金にも
P.g菌は歯茎の炎症部位から毛細血管に入り込み、血流に乗って全身へ巡ることが分かっています。近年の研究では、さまざまな全身の病気と強く関連していることが指摘されています。
-
糖尿病:
P.g菌の毒素がインスリンの働きを阻害し、血糖値を悪化させる。 -
アルツハイマー型認知症:
脳内に菌の毒素が侵入し、原因物質(アミロイドβ)の蓄積を促進する。 -
動脈硬化・心疾患:
血管内で慢性的な炎症を引き起こし、血管を詰まりやすくする。 -
関節リウマチ:
免疫の異常反応を誘導し、関節の炎症を悪化させる。
P.g菌への対策
P.g菌は「バイオフィルム」というバリア(歯垢)を形成して身を守るため、
うがい薬やブラッシングだけでしっかり取り除くことは難しいです(実質不可能)。
-
毎日のセルフケア
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯茎のすき間の歯垢をしっかり落とす。
-
定期的なプロケア(歯科医院)
歯周ポケットの深部に定着したP.g菌や歯石は、歯科医院での専門器具によるクリーニングでしか物理的に除去できません。
- 千歳烏山KI歯医者では、歯周病先進治療器・ブルーラジカルによって歯周ポケットの中に潜むP.g菌を99.9%殺菌する治療も行っております。
-
出血を放置しない
「歯みがきで血が出る」状態はP.g菌の格好の餌場になっているサインです。早めに歯科を受診することが大切です。
世田谷区・千歳烏山で口臭検査・口臭治療・歯周病治療・ブルーラジカルを行う歯医者
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■

