歯医者さんが教える!歯周病と糖尿病の関係
投稿日:2026年8月17日
カテゴリ:ドクターズブログ
世田谷区・千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol833)
近年、日本も国として歯医者さんでの定期検診と
歯のクリーニング・メインテナンスを推進し始めております。
特に全身とお口の状態は密接に関係していることから、
医科と歯科で連携して患者さんの健康を守ったり、
病気を改善したりすることが大事、
という認識が広がり始めているのです。
最たる例が糖尿病です。
糖尿病と歯周病は、お互いの病状を悪化させ合う

糖尿病があると歯周病のリスクが2倍以上になり、
逆に歯周病があるとインスリンの働きが妨げられて血糖値が上がります。
糖尿病の指標である「HbA1c」が改善することも分かっているのです。
1. 糖尿病が歯周病を悪化させる理由
糖尿病による高血糖状態は、お口の中に以下のような悪影響を及ぼします。
①免疫力の低下:細菌に対する抵抗力が落ち、歯周病菌が増殖しやすくなる
②唾液の減少: 口の中が乾燥し、唾液による自浄作用(洗い流す効果)が低下
③組織の修復力低下: 血管のダメージや血流悪化により、歯ぐきの傷が治りにくくなる
2. 歯周病が糖尿病を悪化させる理由
歯周病は単にお口の中だけの問題ではなく、「全身の慢性炎症」です。
インスリン抵抗性の肥大: 歯周ポケットから出血や膿を通して、炎症性物質(TNF-αなど)
が血管へ流れ込む
血糖値の上昇: この物質が、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの働きを阻害
(インスリン抵抗性)するため、血糖コントロールが難しくなります。
※中等度以上の歯周病がある場合、お口の中の炎症面積の合計は「手のひらサイズ」にも及
び、常に体内で炎症が起きている状態になります。
3. 歯周治療による糖尿病の改善効果
日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン2024』において、「2型糖尿病において歯周治療は血
糖コントロールの改善に有効であり推奨される(推奨グレードA)」と明記されています。
定期的な歯科治療(スケーリングや歯石除去など)や毎日のセルフケアによって歯ぐきの炎症を抑え
ると、インスリンの働きが回復します。
その結果、血糖値の指標であるHbA1cが平均約0.4〜0.5%改善するという研究報告があります。
これは、糖尿病の「お薬1剤分」に匹敵する効果と言われています。
4. 日常生活で実践すべき対策
この悪循環を断ち切るために、次のケアが重要です。
毎日の的確なブラッシング: 原因となるプラーク(歯垢)を確実に落とします。
3か月以内の定期的な歯科検診: 糖尿病の方は感染リスクが高いため、
通常よりもこまめな受診(3か月以内を目安)が推奨されます。
医科と歯科の連携: 歯科を受診する際は、必ず糖尿病であることや服用しているお薬、最近の
HbA1cの値を伝えてください。
世田谷区・千歳烏山で歯周病予防・歯周病治療・ブルーラジカルを行う歯医者
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■

