歯の神経をなるべく取らない治療法(歯髄保存療法(VPT))④|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

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歯の神経をなるべく取らない治療法(歯髄保存療法(VPT))④

投稿日:2023年6月23日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol510)

 

現時点で「ズキズキ痛む」「すごくしみる」という場合には

VPTは原則としておすすめしない

と述べました。

ということは、

逆に「症状が全くない」なら大丈夫だろう!

と考える方もいると思います。

(←というより圧倒的多数の方がそう思っているようです)

​​​

実は、

歯の症状が全くないにも関わらずVPTができないことがある

のです。

 

その状態とは

不可逆性歯髄炎

と呼ばれる状態です。

 

不可逆性歯髄炎とは、もう何をしても治らない炎症という意味です。

 

この不可逆性歯髄炎、実は次のようなステージがあります。

 

最初は冷たいものや温かいものなどの刺激で持続的に痛みが出ます。

この時、歯髄の組織が壊死しかけた状態になっています。

 

さらに進行すると、歯髄壊死(歯の神経組織が壊れて死ぬ)を起こします。

この状態で冷たいもの、温かいものでも痛みを感じない、噛むと違和感がある?

という場合が起きたりします。

 

ここです。

 

不可逆性歯髄炎の後期となると、ほとんど痛くもかゆくもなくなる場合があるわけです。

 

もしこれに該当していると

VPTをしようとして

いざ歯の神経を露出させてみたら肝心の神経が壊れて死んでしまっていた

なんてことが起きますね。

 

これを事前に見抜くには、

今までの症状の経緯と、

冷たいものや温かいものの刺激に対してちゃんと温度を感じるかどうか?

電気診(←ただし否定的な専門家もおられます)で反応があるか?

レントゲンやその他検査、

といった診査が必要です。

 

これらの診査を行ったとしても、100%正しい診断を行うことはできません。

 

もちろんこの診査の信頼度が90%というデータはありますから、

かなり正確だとは言えるのでしょうけれど。

 

ということで、

虫歯なんだけど、歯は痛くもかゆくもない。だからVPTはできますよね?

と考えるのでしたら、早合点しないでくださいね

 

ちゃんと診断して、リスクも理解してからVPTするかどうか?を

よくよく担当の先生とご相談されることです。

 

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