歯の神経をなるべく取らない治療法(歯髄保存療法(VPT))③|世田谷区千歳烏山でおすすめの歯医者|こまい歯科

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歯の神経をなるべく取らない治療法(歯髄保存療法(VPT))③

投稿日:2023年6月22日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol509)​​

 

現時点で「ズキズキ痛む」「すごくしみる」という場合には

VPTは原則としておすすめしない理由

を今日は深堀してみますね。

まず、端的におすすめしない最たる理由は

「予測がつかないから」です。

 

現時点で「ズキズキ痛む」「すごくしみる」という場合、

歯の神経に急性炎症が起きている、という状態です。

 

問題はその炎症の範囲が歯の神経組織のどこまで広がっているのか?

を完全に把握することが難しいのが現状なのです。

レントゲンでは絶対無理です。

 

もちろんマイクロスコープをのぞいて歯の神経を直接観察しますが、

さすがに細菌の姿までは見えません。

 

また、神経組織の状態も表面からしか情報が得られないのです。

 

医療では「生検」と言って、組織の一部を切り取って、病理学的検査に出して、

病理医の所見を元に、保存できるか否か?を決定するのが一般的です。

 

たとえば癌か良性腫瘍か?を判定する時に、外科医が生検して病変の一部を切り取り、

それを病理医に送って診断結果を待つ、なんてシーンが医療ドラマで流れたりしますよね?

 

しかし、歯の神経は生検できるか?というと、そうはいきません。

 

あまりに組織自体が細くて小さいからです。

(生検したら歯の神経がなくなっちゃいました( ノД`)シクシク…;では困りますね)

 

そのためVPTにおいては、どうしても治療時には限られた情報しか得られない、とも言えます。

もちろん事前の症状などの診察結果も同時に考慮していますが。

 

さらにやっかいなのが、症状がある場合です。

そういう場合、思った以上に細菌が広範囲で暴れている可能性もあるのです。

 

すると、どうしても予測困難、という状況がつきまとってしまう。

 

皆さんが歯医者だったら、ズキズキ痛いといった歯の症状がある時に

VPTをおすすめするのはためらうのではないでしょうか?

 

それでも行うならリスクも理解した上で治療を受けることが大切ですね。

 

 

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