歯医者さんが教える！マイクロスコープを使う歯医者さんの割合

こまい歯科の小泉です。（vol３４９）

当院にはマイクロスコープの治療を受けたくて、インターネットを探して

受診してこられる患者さんがとても多いです。

その患者さん方が口々におっしゃるのは、

「マイクロスコープをやっている歯医者さんがとても少ない」

ということです。

これはどういうことか？というと理由があります。

まず、マイクロスコープを導入している歯科医院は

全国で５％程度と言われています。

つまり、１００軒の歯医者さんがあっても

たった５軒の歯医者さんにしかマイクロスコープがないのです。

しかも、実際に毎日稼働させている歯医者さんという条件をつけると、

１％程度くらいのようなのです。

この理由は、マイクロスコープの難しさにあります。

１つは技術的な難しさ。

もう１つは時間的な難しさ。

まず、技術的な難しさについて。

私自身、マイクロスコープ歴は１２年になりますが、

最初の数年は本当に苦労しました。

私自身、苦も無く使えるようになったのは使用して５年くらいしてからです。

１０年目を超えてきて、さらにスピードアップし続けていますが、

それだけの場数と経験に加えて科学的な知識の裏付けがあるからこそ

使いこなせている、と感じています。

実際、新人の先生方がマイクロスコープを使用しているのを見ると

焦点を合わせるだけで四苦八苦、下の顎の歯となると合わせることすらできない。

それくらい難しいのです。

もう１つは時間です。

慣れている私でも、マイクロスコープを使った診療には最低１時間確保しています。

歯の神経を初めて取るケース（抜髄といいます）でも、

最近は大臼歯であっても４０分程度で根管充填までできるくらいに

速くなりましたが・・・。

（普通は１時間半とか２時間かかります）

しかし、多くの歯医者さんは１人の患者さんに実質１５分～３０分程度しか

確保できません。

そんな環境で、１人の患者さんに１時間つきっきり、というのは無理があるのです。

ですから、そういった事情から、マイクロスコープを毎日使っている歯医者さん

となると、非常に限られてくる、というのが実情なのです。

世田谷区・千歳烏山で精密根管治療に力を入れている歯医者

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