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歯の健康

当院におけるマイクロスコープの師匠

2010年以来ご指導いただいている、日本顕微鏡歯科学会会長で日本大学松戸歯学部の教授でもある辻本恭久教授の診療見学に行ってきました。辻本先生は、世界的な歯内療法(根管治療)専門医・Dr Kimをはじめ、米国留学によって米国式根管治療をマスターされ、日本でその教育と普及に尽力されている重鎮です。

△辻本教授(左)と小泉院長(右)

△辻本教授(左)と香川先生(右)

ここで、根管治療とは何か?を簡単にご説明します。
虫歯が大きくなる(C3)と歯の神経を取る必要が生じます。ところが、神経を取ったはずの歯が痛い、膿んできた、というケースが日本では非常に多いようです。この神経を取る治療(抜髄)、ならびに歯根の先に病巣ができた歯の治療(感染根管治療)をあわせて根管(こんかん)治療と言います。この成功率が日本では一般的には30%程度であり、世界的に見ても日本は大変残念な状況にあるのが現状です。
アメリカやヨーロッパでは、マイクロスコープでの根管治療はずいぶん前から当たり前でした。なぜなら、成功率が80~90%と格段に上昇するからです。

※ただし、マイクロスコープを使えば何でもかんでも成功率が上がる、というわけではありません。マイクロスコープを使って、見えない部分の汚染を丁寧に除去し、再び細菌感染を起こさない状況に持っていけた場合に成功率が上昇する、という意味です。たとえば治療した後、数ヶ月治療に行かなかったとか、最後まで治療を完結しない方は当然治りません。また、歯がもともと既に割れてしまっていたり、亀裂が歯根の先まで入っているケースは、さすがにマイクロスコープを用いて正確に治療してもまず治らない確率の方が高くなります。

今まで私が診療してきた欧米人は、まず「root canal」と言えばすぐ通じましたし、その重要性もよく理解しているのがわかりました。説明の手間が省けるくらいであることから、欧米では一般の人々の間でもよく知られていることがうかがえます。

一方、日本の歯科界でもようやくマイクロスコープを用いた根管治療が脚光を浴びてきております。辻本先生も「ここまでくるのに20年かかった」とおっしゃっておられました。

そんなマイクロスコープも、日本では日常的に使用している歯科医師はわずか1%弱。マイクロスコープを購入している歯科医院は5%程度にまで増加したようですが、実際には使えていない歯科医師が多いのが実情のようです。その理由として、マイクロスコープは患部に焦点を合わせるだけで時間がかかりますし、肉眼での治療と違った診療姿勢や器械の動かし方が求められるので、違った技術も要求されます。15分~30分に1人のペースで患者さんを診療する一般的な日本の歯科医院の診療スタイルではそもそも時間が足りず、手間もかかる上、手先の器用さが求められるため、使いづらい機械なのです。

こまい歯科は現在、毎日使用しております。普段から1時間に1人、せいぜい2人に限定して診療していますが、マイクロスコープを使用する場合は1時間~1時間半程度かけてまとめて診療しております

こまい歯科に来院される患者さんの中には、わざわざ「マイクロスコープ」で検索して当院を受診される方も増えております。

ご興味のある方は、受付または担当医にお問い合わせください。
こまい歯科の米国式根管治療も併せてお読みください。)

歯は一生に4回しか治せない

一般的な歯科での15分診療における肉眼治療では、治療が早く終える半面、数年してから虫歯が再発することが非常に多いといえます。その一方で歯は一生に4回(状況により5~6回の場合もあります)しか治せません。

人生を80年と考え、あまり早い段階で繰り返し治療を行うと、歯の治療限界が来てしまい抜歯になる時期が早まってしまいます。

そこで有効なのが顕微鏡歯科治療となります。例えば虫歯が神経まで到達した、あるいは神経の無い歯の再治療の場合、肉眼での治療成功率は30~50%、顕微鏡で80~90%(2005~2006年東京医科歯科大学調査)となります。

この理由は単純明快であり、肉眼では見えないような虫歯や汚れが確認することができ、細かい作業が可能になるためです。

歯がダメになってしまったら、基本的に入れ歯・ブリッジ・インプラントの三択となります。長い目で見たときに顕微鏡歯科治療は歯を長持ちさせる心強い選択肢の一つといえます。

歯を一本失うと1年半寿命が短くなる(九州大2012)、歯の本数が少ないと認知症になりやすい(名古屋大学)など、歯が全身の健康と強くつながっていることが明らかになってきております。精密で繊細な治療を可能にする顕微鏡歯科治療をご希望の方はご相談ください。

虫歯は歯ブラシだけでは予防できない

虫歯は虫歯菌(主にミュータンス菌)が歯に感染してしまう細菌感染症でもあり、生活習慣病です。そのため「歯を磨きましょう」とは虫歯菌が歯に住み着いてしまう前に除去しましょうということです。

しかしながら歯磨きだけでは虫歯を防ぐことができません。なぜなら虫歯は、歯と歯の間から発生することが多く、この歯の間は歯ブラシがほぼ届きません(30%以下)。電動歯ブラシを利用しても50%程度です。

そこでデンタルフロスを利用します。フロスであれば98%程度、歯と歯の間の細菌を取り除くことが可能です。さらに重要なのはその頻度であり、毎日フロスを利用しませんといつ虫歯になってもおかしくありません。

虫歯の少ない欧米ではフロスの使い方を幼稚園で教わることもあるそうです。国内でも沖縄市がフロスの大切さを呼びかけ始めるなど、自治体の動きもみられるようになりましたが、残念ながら微々たる状況といえます。

当院にいらした皆様には、是非フロスの重要性を知り、ご自身の大切な歯を守っていただきたいと考えております。

虫歯は過去10年間の生活履歴が反映される

まじめに定期検診を受けている、毎日フロスしている、食生活に気をつけているのに・・・。虫歯ができてしまった。そんな方は10年前の食生活、ホームケア(特にフロス)、定期クリーニング(3~6ヶ月に一度)の有無などを思い返してください。何か思い当たる点はありませんか?

虫歯はよほど不摂生な生活をしたら別ですが、通常は数週間、数ヶ月単位で発生、進行することは少ないです。過去10年間の間に、ゆっくり細菌感染が進行し、それが少しずつ大きくなりはじめて虫歯として姿をあらわします。

ただし例外として噛む力が強い人は歯に亀裂が入っている場合もあり、そこから細菌が進入し虫歯になってしまうことがあります。このケースでの発見は非常に困難となりますので注意が必要です。

なお、定期的なクリーニングを欠かさず受けている方であっても、虫歯の発生を0%にすることはできませんが、受けていない方と比較すると70分の1程度まで発生確立まで抑えられることが分かっています。

過去に足りなかった歯のケアや食生活を嘆いても仕方のないことですので、皆様にはこの先の10年後以降の発生率をできる限りゼロに近づけるよう、お手伝いできればと考えています。

虫歯が深かった場合に知らないと損をすること

よくある内容として「治療前は痛くなかったのに治療したら痛みがでてきた」ケースがあげられます。これは治療前はおとなしくしていた病原菌が、治療をきっかけとして活動を活発化させ神経を刺激するためです。一般的に「虫歯はしみる、痛い」という認識が強いため、痛くなければ問題ないと考えている人が多く、ここに誤解を生じさせるポイントがあります。

そもそも虫歯は自覚症状が起きにくいため、かなり虫歯が進行しないと痛みが発生しません。中には菌が歯の神経まで浸透する場合もあり、これは虫歯が深いほど確立が高くなります。一例として虫歯は深かったが、神経が露出することなく、虫歯を取りきれた場合は、神経の保護剤で塞いで1~2週間ほど観察が必要となり、大抵の場合は何事もなく経過します。または治療後の数日だけしみる程度です。

ただし治療後から痛みが始まりだんだん悪化していく場合は、治療前の段階で神経まえ感染してしまっている可能性がありますので、この場合はご連絡ください。

また気をつけないといけないことは、仮詰めの歯で硬い物やガムを噛む、デンタルフロスや歯間ブラシを入れしまった結果、痛みが生じる場合もあります。その他歯の問題ではなく顎関節症やあるいは別の部分に問題がある場合もあり、痛みの診断とは複雑で難しいといえます。人間の体は単純ではなく、複数の原因が複合して発生していてもおかしくはないため、まずは担当医の判断を仰ぐことが賢明です。

「痛くなければ」名医と考えられがちですが、痛み自体は神経を取れば済む為、喜ばれやすいかも知れません。しかし痛くなる可能性があっても神経を温存させる理由は、神経を取ると歯の寿命が半分以下になってしまうからです。また歯の神経は脳(脳神経)から直接出ている神経ですので安易に取ること自体良くありません。

歯科医師が良心的であろうとすればするほど「何とか神経を残そう」と考えますが、目に見えないことのため、なかなか理解され難い部分もありますのでこのような背景を知っていただけると幸いです。

図は歯の内部(象牙質)の電子顕微鏡画像です。拡大すると分かるように象牙質は象牙細管という穴がいっぱい空いていますので虫歯菌(主にミュータンス菌)が浸透し易いです。なお、虫歯がどこまで浸透しているかは、レントゲン及び検知液(虫歯を染める)、歯の色や硬さで判断するのですが、神経に近い場合は非常に判断が難しくなります。

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