歯医者さんが教える!精密根管治療の流れ①
投稿日:2021年6月28日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol186)
年々、「精密根管治療」、
いわゆるマイクロスコープを用いた根管治療(※)を
希望される患者さんが増えております。
※根管治療
その理由は、やはりご自身の歯を温存できる確率を大きく高められるから
でしょう。
さて、今日は精密根管治療の流れを解説します。
1.まずは詰め物・かぶせ物などの人工物があれば外します
2.人工物の下に虫歯や汚れがあれば全て取り除きます。
根管治療が必要なケースのほとんど全てにおいて何かしらの
汚染が認められます。
虫歯の検知液も時折使って、悪い部分を明確にしながら
除去していきます。
きれいになりました。
3.歯があまりに無い場合、隔壁と呼ばれる壁を作ります
この写真の歯、歯肉すれすれまで歯がないのがわかりますか?
この写真の歯は2.までの写真とは別の歯ですが、わかりやすいので
載せてみました。
歯の周りに白い壁みたいなものを作るとこんな感じです。
この作業をしておくからこそ、この後の根管治療の肝の1つである
ラバーダムをかけることが可能となるのです。
4.ラバーダム
歯の周囲にゴムのシートをかけます。
ゴムと歯の間にすき間があれば特殊な薬剤で密閉します。
(歯の周囲にある白色に見えている物体)
※茶色に見えるのはヨード(消毒薬)のためです。
1.~4.の工程まできっちり準備するのに1時間以上かかることもあります。
しかし、全ては確実に歯を治すためであり、再発を極力防ぐためです。
ラバーダムは単にかければ良いというものではありません。
微生物学的には、ちゃんと消毒できていなければ効果が半減するからです。
アルコール消毒だけでは不十分なので、
私は必ずヨードを決まった時間作用させて、確実に術野を殺菌するようにしています。
続きはまた後日。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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