歯医者さんが教える!親知らずの移植が可能な場合とは?
投稿日:2022年7月15日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol366)
歯がダメになった時の選択肢の1つに、親知らずの移植があります。
ただし、親知らずの移植は必ずしも可能とは限りません。
では、どんな場合なら移植が可能か?と言いますと・・・
★親知らずの移植の経験がある歯医者さんに依頼すること
★親知らずの歯根の表面にある歯根膜を傷つけず温存できること
(親知らずの歯根が複雑ではないこと。親知らずを顎の骨を削らずに抜歯できること)
★親知らず自体に大きな虫歯がないか、あっても簡単に治せる程度であること
★親知らず含め、全体的に歯周病になっていないか?
★親知らずと移植しようとしている部分の形が一致しているか、とても近いこと
★移植しようとしている部分の周囲に、邪魔となる構造物(上顎洞、下歯槽神経など)が
存在していないこと
★移植しようとしている部分の顎の骨がしっかり残っていること
★移植しようとしている部分に強い炎症がないこと
★術前術後でお口の中を清潔に保たれていること(歯周病も原則不可)
★移植3週間後以降にその移植した歯の神経を取る処置を必ず受けること
★年齢が40歳くらいまで
意外とこれらの条件を満たすのが難しいものです。
そのため事前の診査診断がとても重要です。
また、親知らずの移植の成功率は案外高いですが、
必ずしも成功するとは限りません。
その辺も頭に入れつつ、選択肢の1つとして
検討されると良いでしょう。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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