歯に入れる材料は金よりもセラミックのほうがいいの?
投稿日:2024年1月22日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol588)
先日、三浦半島のほうから患者さんが時間をかけて来院してくださいました。
(遠くから頼っていただいたことに感謝しております)
その時に
「歯医者さんに行ったら、『金は古い、セラミックのほうが歯には良い』
と言われたんだけど本当ですか?」
というご質問がありました。
実は、金よりセラミックが良い、とは一概には言えません。
セラミックと金を比較したときに、セラミックの利点は
①見た目がきれい
②金属アレルギーの心配がない
③歯の強度を高める効果が金よりも優れている
の3つです。
一方で、セラミックの欠点は
①10~15年程度で寿命を迎える
②金よりも歯を削る量が多くなる(例外はもともと虫歯が深い場合)
③かみ合わせの精密さは金よりは劣る
というのがあります。
もし患者さんのご希望が
「見た目はどうでもいいから歯を長持ちさせたい」
というのであれば
その患者さんにとっては金が一番良い
と言えるのです。
また、
もし患者さんのご希望が
「見た目を白くしたい。きれいにしたい」
「金属アレルギーのリスクをできるだけ避けたい」
というのであれば
その患者さんにとってはセラミックが一番良い
と言えます。
いかがでしょうか?
金とセラミック、この2つは全く性格が異なる材料です。
どちらが良い、悪い、ではなく、
どの利点を取るか?どの欠点を避けるか?
そういう観点から考えていただくと
答えが自ずと出てくるのではないでしょうか?
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