歯医者さんが教える!保険と自費における根管治療の違い①
投稿日:2022年11月10日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol419)
根管治療が必要になった場合、
保険診療か自費診療か?を選ぶことが
できます。
(※マイクロスコープを使った精密根管治療ができる歯医者のみ)
しかし、何がどう違うのか?よくわからない、という方もいらっしゃいます。
決定的に違うのは治療の成功率。
保険診療での根管治療は、おおむね30%程度です。
一方、マイクロスコープを使った自費の根管治療は、
初めて歯の神経を取るケースで90~95%
既に神経を取ってある歯に炎症が再発したケースで80-85%
根尖病変が大きいケースだと50%かそれ以下
といったものです。
つまり、歯を長持ちさせるためには自費の根管治療のほうが圧倒的に有利だ
ということです。
数か月前、初めて受診した患者さん。
前の歯医者さんで歯の神経を取ってもらったのに、
痛みが数年で再発して、とうとう噛めなくなったため、
青ざめて来院されました。
ろくに食事もできない、とのことでした。
レントゲンを撮影してみると、6本も歯の神経が既に取ってあり、しかも
全て仮の詰め物のままでした。
一度に上下左右全ての歯を治療することは、いろんな意味でできないため、
1本1本、精密根管治療を通して痛みを取っていくこととなりました。
そして4か月近くかかって、ようやく6本全部の精密根管治療を終え、
痛みも全て取れました。
(本当はもっと治療期間を短くできたのですが、
ご本人のご都合がなかなか合わなかったため、
2~3週間に1度の受診ペースになったことで長引きました)
その患者さんがおっしゃるには、
「保険診療の根管治療は安いけど、歯がどんどんダメになる恐怖がある。
知らなかったとはいえ、恐ろしいことですね」
とのこと。
歯がだめになったらインプラントでも構わない、という考え方もありますが、
やっぱり自分の歯に勝るものはありません。
なるべく抜きたくない、という方は精密根管治療をご検討ください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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