歯の神経をなるべく取らない治療法(歯髄保存療法(VPT))②
投稿日:2023年6月21日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol508)
歯の神経をなるべく取らない治療法である
歯髄保存療法(VPT(vital pulp therapy))
(以下、VPTと記載します)。
最新のVPT、と書くと、中には
何でもかんでもVPTすれば歯の神経を取らずに済む!
と思い込む方もいらっしゃるかもしれませんね。
実際、そういう患者さんも結構おられます。
しかし、実際は違います。
VPTには重要なポイントがありますのでメモしてくださいね!
①現時点で痛みがないこと
②虫歯を長期間放置してこなかったこと
③必ずラバーダムとMTAセメントを使う施術であること
①現時点で痛みがないこと
これは案外重要です。
現時点で「ズキズキ痛む」「すごくしみる」という場合には
VPTは原則としておすすめしません。
ただ、実はそういうケースであってもVPTで治るケースもあるので
必ずしも痛みの有無だけでVPTの成否は決まらない、とは言われてはいますが・・・。
ここで1つ大きなネックになるのが、
最新のVPTは保険が利かないことと保証がないこと
です。(費用は\77,000(税込))
VPTをしたけれど、やっぱり歯の痛みが取れない。
そうなると、結局は歯の神経を全部取らざるを得なくなりますよね?
もう1つのネックは勝率です。
誰だって、勝率、すなわち成功率が100%であることを期待します。
でも、強い症状がある、ということはそれだけ勝率も低くなるのです。
その理由は次回述べますね。
世田谷区・千歳烏山でVPT・歯髄保存療法・歯髄温存療法をする歯医者
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