なぜ歯が痛むのか?(まとめ)
投稿日:2024年2月16日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol602)
なぜ歯が痛むのか?そのメカニズムを5回にわたってご紹介しましたが、
難しかったのではないでしょうか?
今日は現実に歯が痛いときにどうするべきなのか?という視点で解説してみますね。
★歯の痛みの種類は4つ。歯が原因のものとそうでないものの2つに分かれる
①侵害受容性歯痛(=歯原性歯痛):歯や歯根膜に原因があって生じる歯痛
②関連痛:歯以外あるいは痛いと感じる歯以外に原因があって生じる歯痛
③神経因性歯痛:末梢神経あるいは中枢神経の機能異常によって生じる歯痛
④心因性歯痛:心理的原因によって生じる歯痛
①は歯が原因なので誰でもわかりますね。
問題は②・③・④です。
これらは非歯原性歯痛と呼ばれます。
(その中でも一番やっかいなのが非定型歯痛です。)
つまり、本来の痛みの機能である警告とは外れたメカニズムで起きる歯痛です。
これが患者さんを苦しめることがありますが、歯医者さんをも苦しめたりもします。
なぜなら診断がとても難しくなるからなのです。
一方、患者さんは「歯が痛いから、歯を治せば痛みから解放される」と思い込んでいる場合が
とても多いです。
しかし、非歯原性歯痛というのも現実に案外起きるものです。
(歯痛で受診した人の約3%と言われています)
ですから
なるべく歯の神経は取らない方が良い
というのは真実です。
ただ、
歯の神経を取らないといけない状態なのに、単純に歯の神経を取りたくない
という患者さんもおられます。
お気持ちもよくわかりますが、
痛みが続いてしまうと非歯原性歯痛の引き金になってしまうリスク
もあります。
痛みを固定化して長期的に苦しまないためにも、総合的に考えて判断したほうが
メリットがあります。
単に神経を取らない方が良い、という単純な話ではない
ということだけでも知っていただけると幸いです。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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