歯を長持ちさせる治療④
投稿日:2020年1月29日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol12)
今日はかぶせ物のかみ合わせのお話を少々。
世界各地で毎日、患者さんの歯に何かしらのかぶせ物が装着されています。
このかぶせ物、単純に歯の形を回復させるだけでなく、
かみ合わせも合っていないと使えませんよね。
昨日までお見せしているこちらのケースのかぶせ物の写真です。
かみ合わせの調整がほんの少しで済んだので記念写真を撮ってみました。
どこがどう咬んでいるかわかりますか?写真では色が濃くてわかりにくいでしょうか?
ではもう少しわかりやすくマーキングしてみますね。
水色とピンク色の点が噛んでいる場所ですよ。
それで、ピンクの部分は余分なのでこのあと少々削るつもりです。
咬んでくれるポイントが多いのは良いとも言えなくはないのですが、
歯の軸方向、歯の中央にかむ力を向けたいので、
私としてはこの辺の咬合接触は避けたいのです。
(全体のバランスを見て決めているので一概には言えませんけれど)
一方、水色の部分はまあまあ良いですね。
点接触、ABCコンタクトはOK、XYZコンタクトもまあまあ。
側方運動時の咬頭の動きもうまく逃がせるように裂溝を作ってくれました。
また、模型の前後の歯を見ると真っ平ですが、クラウン(かぶせ物)は
メリハリが聞いていて咀嚼効率も良さそうです。
近年、日本では歯科技工士さんが激減してきております。
こういうメリハリのついたクラウンを
作れるだけの技量をもった
歯科技工士さんは本当に希少になってきています。
私はそういった技術のある歯科技工士さんを日本の宝
と思っております。
歯科もデジタル化が進んではいますが、こういうアナログならではの良さは
そう簡単には消えないでしょう。
そういった技工士さん達とは今後もお付き合いを
大切に続けていけたらいいなと考えています。
それがあるからこそ、
こまい歯科でも患者さんに良い歯科治療を提供できる基盤
となりますので。
世田谷区・千歳烏山で歯を長持ちさせる治療をする歯医者をお探しの方は
こまい歯科までお問い合わせください。
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