歯医者さんが教える!ずっと治療しているのに治らない?②
投稿日:2022年6月13日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol348)
歯医者さんでずっと治療しているのに治らない・・・。
その場合にあり得ることの1つが、歯に入った見えない亀裂です。
専門家の間では「マイクロクラック」と呼ばれています。
要するに、ミクロの世界で見ると微細な亀裂が歯に入ってしまっている、
ということなのです。
このマイクロクラック、実は肉眼では絶対に見えません。
※皆さんが鏡で見えるような歯の亀裂は、肉眼で見えるのですから
マイクロクラックではありません。
拡大鏡(ルーペ)ではどうか?というと、これも無理です。
では、歯医者さんが使っているマイクロスコープ(顕微鏡)ではどうか?
というと、これでも見えない場合のほうが多いのです。
となると、マイクロクラックの診断というのは非常に困難を極めるわけです。
ただしこれは私の経験ですが、歯がしみる、でも一見しても何ともなさそうだ、
というケースで、古い詰め物がしてある場合に、マイクロスコープをのぞきながら
治療してみると、詰め物の下に亀裂が入っているケースがあります。
その亀裂を中心に、多くの場合は汚れているのできれいにしようと削っていくと
歯の神経にまで到達してしまっていた、と。
そういう場合が案外多かったりします。
もし、たとえば歯がしみるとして、
歯医者さんで「知覚過敏でしょう。お薬を塗っておきましょう」
などと言われながらも治らない場合には、マイクロクラックも
疑ってみても良いかもしれません。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■