どうしても抜きたくないなら最後の手段は意図的再植
投稿日:2025年1月9日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol724)
「歯が折れてしまった。」
「歯が膿んでしまった。根管治療をしても治らない。」
そんな場合は、通常は残念ながら
歯を抜く
という診断になります。
しかし、患者さんの中には
「どうしても歯を抜きたくない」
という方がおられます。
そういう方にとって、残された手段は1つ、なくはありません。
それが
「意図的再植」
という治療法です。
これは、
いったんわざとその悪い歯を抜いて、
お口の外で物理的に悪い部分を削除し、清掃した上で
お薬を塗布し、元の場所に戻す、
というやり方です。
ただし、この意図的再植は、そもそも歯が折れた歯は原則、治療対象外です。
(※それでもどうしても行ってほしい、という場合は
保証はありませんので予めご了承ください)
また、この方法を行ったからといっても必ずしも治るとは限りません。
下手すると、わざと歯を抜く際に、その歯自体がボロボロに折れてしまって
元に戻せないリスクも当然ながらあります。
だから私は意図的再植は「ギャンブル」的な要素が強い治療法であり、
最後の手段であるとも考えています。
幸い、ここまで施術してきた患者さん達は、
意図的再植の最中に歯が折れてどうしようもなくなった、
ということはありませんでした。
とはいっても、今までたまたまそうだっただけかもしれません。
やはり、全く歯が折れないわけではない、ということは
よくよくご理解いただかなければなりません。
本当の意味での、最後の最後の手段。
それが意図的再植、という方法です。
どこまで歯が持つか?はもう未知の領域に入っていきます。
意図的再植は万能な方法ではありませんが、
いちおうそんな方法がこの世の中にはある
ということをご紹介いたしました。
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご連絡ください。
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