歯医者さんが教える!麻酔が効かないってどういうこと?②
投稿日:2021年10月22日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol241)
「麻酔が効かない、効きづらい」という場合に、
典型的なのは
1.痛みや腫れが今現在、強く出ている場合
2.下顎の奥歯
3.痛みを強く感じやすい状態になっている
の3つ。
今日は2つ目について。
2.下顎の奥歯
一般に歯医者さんの麻酔は、
・奥歯よりも前歯の方が効きやすい
・下の歯よりも上の歯の方が効きやすい
という法則が実はあるのです。
これはひとえに解剖学的な理由です。
奥歯よりも前歯のほうが顎の骨が薄いこと。
下の顎よりも上の顎の方が顎の骨が薄く、密度が低いこと。
こういう理由があるからなのです。
特に下の奥歯はその周囲が分厚い皮質骨で覆われていることがほとんどです。
そのため、なかなか麻酔薬が浸透せず、効きにくいことがよくあるのです。
歯医者さんの麻酔の仕方にもいくつか方法があるので、
場面に応じて使い分けたり併用して、
できるだけ痛くないように、と
どの先生も配慮されていることでしょう。
余談ですが、上の前歯は意外と麻酔に気をつかいます。
なぜなら、痛点と呼ばれる痛みを感じやすいポイントが一番多く集まっているからです。
私はいつも上の前歯に麻酔する時は
できるだけ繊細に、
とりわけ痛くしないように、
と気をつけるようにしています。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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