歯医者さんが教える!虫歯って痛くならければ治療しなくていいの?①
投稿日:2022年4月4日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol315)
よく患者さんがおっしゃることがあります。
「歯が痛くなったら治療すれば良いんですよね?」
「虫歯って痛くなるんじゃないんですか?」
正解は
「痛くなる前に治すのがベストです。
痛くなってからの治療だと手遅れなことが多いです」
これはどういうことか?というと、
虫歯に対する皆さんのイメージと
実際の虫歯の進行の仕方に大きなギャップ
が存在しているからです。
虫歯は
健康な状態
→CO(虫歯ではないが歯の表面からカルシウム分が抜けている状態)
→C1(エナメル質に穴が開く)
→C2(象牙質に穴が開く)
→C3(歯髄(=歯の神経)にまで虫歯が到達)
→C4(歯が残骸状態になる)
という経過をたどります。
このうち、CO(シーオー)とC1は全く痛みが出ません。
C2はどうか?というと、これも実は痛みがないことが多いです。
稀に、冷たいものがしみる、食べ物が挟まる、デンタルフロスが引っかかる、歯が変色してきた、
などといった症状に気づいて歯医者さんに行く人はいますが、その割合はとても低い、
というのが実情です。
C3は?
さすがに何かしら違和感、痛みを感じます。
皆さんが異変に気づくのはこの段階であることがとても多いのです。
皆さんお気づきでしょうか?
皆さんは痛い・しみる状態がC2だと思っていませんでしたか?
でも実際には痛い・しみる状態というのはC3になっていることがほとんどなのです。
ここに皆さんのイメージと実際の虫歯の進み具合との間にギャップがあるのです。
このC3という状態になると、歯の神経を取る/歯根の消毒(根管治療)
をしなければならなくなるのです。
歯の神経が無くなると、歯の寿命はもともとの約半分以下になってしまいます。
ということは、C3になる前に治療した方が良い、ということなのです。
しかし、中にはなんと痛みを我慢していたら痛みが消えた!治った!
と思い込んでしまう人もごく稀にいらっしゃいます。
(正直、とても我慢強い人達だなあ、と思いますが・・・)
その方々は、次のC4という状態に到達するまで放置される場合がほとんどですが、
さすがに身体には相当悪そうですね・・・。
実際に米国ではC4多数あるのに放置した人が1人亡くなった、というお話もありました。
★ポイント
歯は痛くなる前に治療するのがベスト!
痛くなってからだと手遅れな場合が多い。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■