歯医者さんが教える!痛くなかった歯が治療したら痛くなった本当の理由③
投稿日:2022年6月3日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol343)
今まで痛くなかったのに、治療したら痛くなった・・・。
今日は第3弾です。
④神経のある歯に新たに詰め物やかぶせ物を入れた
こういう場合、「痛い」と表現する人もいますが、
「しみる」という人もいます。
特に虫歯が深かった場合にはしみる症状が出やすくなります。
ただ、その多くの場合は時間と共に消えていきますからご安心ください。
一方、しみる症状が3か月以上経っても改善しない、という場合は
担当医にご相談されたほうが良いです。
そういう場合に心配なのは歯の神経です。
虫歯が歯の内部に進行した場合、すべてのケースにおいて
虫歯菌が歯の神経に入り込んでいることがわかっています。
とはいっても、全てのケースで歯の神経を取らなければならないわけではありません。
あるポイントまでは、虫歯をきっちり取り除いてしまえば、
歯の神経に入り込んでいた虫歯菌は免疫によって殺菌されてしまうからです。
ところが、あるポイントを超えてしまうと、歯の神経に入り込んでいた虫歯菌は
殺菌されなくなってしまいます。これが歯髄炎と呼ばれる、歯の神経の炎症状態です。
ここで難しいのが、
こういうケースの歯髄炎は慢性である場合が多く、
それまで全く痛くなかったのに、治療がきっかけとなって痛くなった・しみるようになった、
という風になりやすいものです。
歯の神経がある歯に新しく詰め物をした、かぶせ物をした、という場合に、
3か月以上経っても、いつまでもしみる、痛い、といった症状が続く場合には
この歯髄炎を疑う必要があるのです。
でも、痛くない=悪くないという図式を、私達人間は信じたくなるものですよね。
なので、痛くないけど状態が悪い、という現実もある、ということを
知っておきましょう。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■