歯医者さん自身も自分に入れたくなるセラミック④
投稿日:2020年7月20日
カテゴリ:スタッフブログ
今日はセラミッククラウン(別名メタルボンドクラウン)の
製作過程を一部ご紹介します。
まずは完成品がこちら。
メタルボンド(セラモメタル)の名の通り、金属にセラミックを
焼き付けて製作します。
当然、全て手作業です。
製作の作業自体とてもデリケートです。
まず、メタルカスタムアバットメントという土台。
この土台の上に、金属フレームを作っていきます。
それを作るには、まずワックス(ロウ:蝋)で原型を
製作します。
かみ合わせもチェックします。
上の歯との間に隙間があるのは、後でセラミックを盛り足す空間だからです。
この後、ロストワックス法と言って、
要するに鋳造と呼ばれる方法で金属フレームを完成させます。
溶かした金属を原型に流し込むことで、金属フレームができあがるのです。
その後、金属表面にオペークと呼ばれる材料を塗布します。
これを塗布しないと、金属の色が透けて歯が灰色っぽく見えてしまうからです。
ただ、オペークを塗り過ぎてもダメです。
今度は歯が不自然に白っぽく見えすぎてしまうからです。
この辺の加減も経験と技が必要です。
次に、歯の色に合うセラミックの粉を、水とともに筆で少しずつ盛り上げていきます。
これがまた、とてつもなく難しいのです。
技術がないとスカスカのセラミックになってしまいます。
いかに密度の高いセラミックを焼き付けるか?
かつ、自然な色を出せるか?
歯の色は1色ではありません。
いくつもの色の種類を盛り足して、
どういう色の組み合わせ・セラミックの量なら
どういう発色をするか?
も計算して作業を進めなければなりません。
まさに職人の世界そのもの、腕の見せ所です。
次回はセラミックの完成までご紹介します。
という方はこまい歯科までお問い合わせください。
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