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歯医者さんが教える!みんなが知らないマウスピース矯正の真実

投稿日:2022年2月26日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol298)

 

​ マウスピース矯正の良い点ばかりがクローズアップされますが、

実は苦手なものもあります。

 

 その最たるケースは、歯を抜いて矯正しなければいけない場合です。

 

 ところが患者さんの中には自分に都合の良い情報だけを集めてしまう傾向が

どうしてもあります。

 

 私のところにも、歯を抜いて米国から送られてくる矯正治療用マウスピースを

使って治療した患者さんが来院されました。

 

 見てみると、前歯は確かにきれいに並んではいます。

 

 しかし、問題は奥歯。

 

 第1小臼歯と呼ばれる犬歯の1本後ろを抜いて、そのすき間を埋めていたのですが、

強引な矯正のために、奥歯がひどく傾斜しており、噛めなくなっていました。

 

 この方は、なんと前歯と犬歯しか噛んでいなかったのです。

 

 考えてみると、米国の矯正の考え方のうち、主流を占めているのは

強い力をかけて歯を動かく

というものです。

 

 しかし、私が知る上手な矯正治療をする先生方は口をそろえて

歯にかける矯正力はできるだけ弱く

とおっしゃいます。

 

 なぜこのような違いが出るか?というと、1つの答えは人種の違いです。

 

 特に白人、黒人の歯は長いのです。しかも骨が分厚いことが多いのです。

 

 だから歯にかなり力をかけないと歯は動きません。

 

 ところが同じ要領で我々日本人の歯に力をかけてしまうと、矯正力が強すぎるのです。

 

 そのため、歯根が吸収しやすかったり、歯が傾斜してしまったりするなど、

弊害も出やすくなってしまいます。

(※ちなみに強い力をかける先生が多い米国では歯根吸収が多発しており、

私の知っている現地の先生も指摘されておられました)

 

 しかし、このことを警告する声はあまり聞こえてきません。

 

 でも、マウスピース矯正が悪いわけではありません。

 

 要は適応症例かそうでないか?の土俵から外れてしまうと悲劇が起きやすい

ということなのです。

 

 考えてみれば常識的なことですが、

なかなか一般の人には判断つきづらい部分はありますね。

 

 ということで、マウスピース矯正を検討される場合には、

よく担当の先生とご相談されることをおすすめいたします。

 

 

世田谷区・千歳烏山でマウスピース矯正を行う歯医者

をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。

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