歯医者さんが教える!お口の中の写真を撮る理由とは?
投稿日:2022年4月13日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol319)
歯医者さんで、レントゲン以外に
お口の中の写真をカメラで撮影してもらったことが
ある方はいますか?
お口の中の写真を撮ると、様々な情報が得られます。
たとえばこの写真だと、
・一番奥の歯が仮詰めになっている。しかもあまり歯が残っていない。
・一番奥の歯の周囲の歯肉が少し腫れているが、赤くはなっていない
・他の歯の歯肉も腫れや赤味はなさそうだ
・虫歯は写真で見る限りはなさそうだ
・歯石が前歯の内側に少しだけついている
・歯磨きの状態は良さそうだ
・手前の歯のメタルボンドのセラミック部分が欠けて、金属部分が露出している
・他の歯、特に前歯は相当摩耗している。
・前歯の歯並びに凸凹がある
・顎の骨が相当分厚そうだ
・骨隆起がある
・舌の表面が少し乾き気味
など、下顎の1/4だけの写真からこれだけの情報が少なくとも得られます。
しかも、写真を定期的に撮影するとなお良いです。
なぜなら、時間の経過とともに、変化が出てきたときに、
何がどうして起きたのか?
を判断しやすくなるからです。
定期検診の強みというのはこういう定点観測にあるのです。
皆さんの中には、
「異常なし」
「変わりなし」
と言われて、
「なーんだ、意味あるの?こういう検診?」
と思ってしまいたくなる時もあるかもしれません。
しかし、変わるのが当たり前の世界において、
「変わらない」
ということがどれだけ貴重な事か?
まして私達は人間です。
生きていくうえでいろいろあります。いろんな変化が起きます。
年も取ります。毎日食事して歯や頬、舌などを使います。
毎日使う物なのに、メインテナンスフリーで大丈夫、と言えるでしょうか?
家も、車も、電車も、自転車も、道路も、
私達の身の回りにある物は何でもそうですが、
いつか時期が来たら
メインテナンスをしたり、修理したり、買い替えたり
しなければならない時が来るものです。
しかし、人間の身体は買い替えできません。
歯もしかり。
長持ちさせるために必要に応じて情報を取っておく。
その一環で、
レントゲン写真に加えて
「お口の中の写真を撮る」
ということの大切さを知っていただければ幸いです。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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