根管治療における痛み・腫れの原因①
投稿日:2020年2月26日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol27)
虫歯が大きくて歯の神経を取る治療、
歯の神経を取ったのに歯根の先が膿んでしまってもう一度歯根の消毒をする治療、
これらを合わせて「根管治療」と呼んでいます。
どこでも当たり前のように行われるこの治療。
しかし、日本では一般に治療の成功率が30%程度なのです(須田英明ら,2005)。
その理由はいくつかあります。
まずはこちらをご覧ください。
これは、上顎の大臼歯(奥歯)を透明処理し、歯の神経があった部分に墨汁を
注入し、観察した標本です。
根管治療にあたり、この墨汁が入っている部分全てを消毒清掃しなければならないのです。
気が遠くなりませんか?
歯の大きさはせいぜい2センチ弱。入口は直径1センチもあれば良いほうです。
しかも上の顎の奥の方で、光が届きにくく、肉眼では歯の中を直接見ることが
できないのです。
一方顕微鏡を使った場合、鏡を介して歯の中を拡大して観察できます。
しかも顕微鏡からは明るい光が出るのでそのまま歯の中を照らすこともできます。
肉眼による根管治療は、
見えないので知識と勘に頼った手探りでの治療。
顕微鏡による根管治療は、
見えるので直接問題点を器具で触っての治療。
肉眼による根管治療がうまくいくと考えるのはたったこの1点だけでも
無理がありますね・・・。
をお探しの方はこまい歯科までご相談ください。
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