歯医者さんが教える!インプラントのかぶせ物と土台の1例
投稿日:2021年7月21日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol198)
インプラント治療では手術のことに目が行きがちですが、
歯が入る最後の段階も大事です。
ここから下の写真は下顎の奥歯に歯を入れるために作られた、
アバットメント(土台)とかぶせ物(冠)です。
まずはアバットメント。
これはコンピューターでデザインした上で、
機械で製造加工して作られています。
もちろん設計は専門知識を持った熟練歯科技工士さんが行っています。
次に、この上にかぶせ物(冠)を作ります。
このケースではフルジルコニアと呼ばれる材質で冠を作りました。
10年ほど前だとここまできれいな色は出ませんでしたが、
ここ数年でかみ合わせの面の硬さを下げて、歯への負担を少しでも減らす配慮が
なされた加工製品が登場したことにより、色合いも多少改善されています。
このかぶせ物もコンピューターでほとんど全て作られました。
先ほどの土台をスキャンし、デザインした上で、同じく機械で製造加工して作ります。
かぶせ物の内面もとてもきれいですね。
そしてアバットメントにかぶせた状態がこちら。
かぶせ物と土台でわずかに色合いが違いますが、土台は基本的に歯肉の中に
隠れるので見えません。
ただ、遠い将来、歯肉が下がってきたら見える可能性はあります。
その時に土台がこのように白いのでほとんど目立たないですし、
本来の歯も土台部分に相当する歯根部分はこのような色なので
ある意味自然な色と言えるのです。
そして、かぶせ物と土台の継ぎ目もすき間なく精密に作られているので
汚れもたまりにくいのも特徴です。
世田谷区・千歳烏山で歯にセラミックを入れたい方は
こまい歯科までご相談ください。
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