歯医者さんが教える!根管治療を続けているのに治らない理由②
投稿日:2022年2月24日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol296)
根管治療を続けているのに「治らない」のには理由があります。
今日は2つめ。
2.患者さんご自身の問題
これには次の3つの場合が考えられます。
1つは患者さんが「痛くなかった」「痛かったが痛みが消えた」
といった理由で、ずっと歯医者さんに行かない期間が長かった場合。
2つ目は治療の途中で中断し、しばらく間隔を空けてしまった場合。
3つ目は患者さんご本人の免疫力が何かしらの理由で弱くなっている場合。
①「痛くなかった」「痛かったが痛みが消えた」ために
ずっと歯医者さんに行かない期間が長かった場合
これはさすがに治りが悪くなってしまいます。
これらに当てはまる場合、虫歯が進行していたり、仮の蓋が壊れてしまっていたりして、
歯の中に細菌が入り込み放題になってしまっていることがとても多いのです。
こういうケースを治療してみると、往々にして歯の内部奥深くまで
歯が虫歯に侵されてしまっているのをよく経験します。
虫歯は削らないと再発します。しかし、歯の内部=歯根あたりまで虫歯が
広がると、歯根の内部は歯自体が薄くなっていきます。
そのため、虫歯を削ると歯に穴が開いたり、歯が折れる原因になってしまいやすいのです。
仮に虫歯で歯が軟らかくなっている部分を削り取れたとしても、もしかすると
虫歯菌たちはさらに歯の奥まで浸透している可能性もあります。
△右下の紫の粒は歯の奥に浸透している細菌達
「痛くないから大丈夫」と考える方がとても多いですが、
皆さんはいかがでしょうか?
もしそうお考えでしたら、その根拠を思い返してみてください。
実は痛い痛くないだけで判断するのは科学的な根拠に基づくものではないのですから・・・。
痛くないけど良くない病気の代表が「ガン」ですね。肝臓病も痛くないまま進行します。
歯周病だって痛くありません。
虫歯だって痛くない時期の方が圧倒的に長いのですから・・・。
2つ目の治療の途中で中断し、しばらく間隔を空けてしまった場合も①と同じようなものです。
また、3つ目の患者さんご本人の免疫力が何かしらの理由で弱くなっている場合も、
治りが良くないことは容易にご想像がつくことと思いますのでこれらは割愛します。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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