歯医者さんが教える!抜歯を回避するためのクラウンレングスニング②
投稿日:2023年11月6日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol567)
抜歯を回避するための1つの手段として
クラウンレングスニング(エクストルージョン)法。
基本はこんな感じです。
表側からはどこを治療しているのか?はわからない状態ですが、
実は裏側に装置がついている、ということです。
歯医者さんによっていろんなやり方はあるようですが、
基本はここから大きく逸脱することはありません。
あとは物理学的なベクトル(力の向きと大きさ)・作用反作用の法則
に気をつけながら、
慎重に意図するゴールに向かって歯根に力をかけていくのです。
力が強すぎてもダメですし、弱すぎてもダメ。
この辺は科学的には例えば100gくらいが適正だ、
とかは確かに示されているのですが
実際はそうはいかないものです。
なぜなら相手は人間の身体なのですから。
まして、
歯の長さ・向き・形、
骨の硬さ・厚み、
歯肉の硬さ・厚み、
咬む力など
1人1人当然全然違うわけで、
これらはすべて独立した要素として
勘案しなければなりません。
となると、経験はもちろんのこと、
個々の患者さんにおける変化に対する観察力が求められるわけですね。
また、何でもかんでもエクストルージョン法をすれば歯が助かる
というわけでもありません。
歯根の形(角度)・長さ、残った部分の厚みを事前によく調べて考察する必要があります。
そうしないと、引っ張り出したはいいけれど、結局はあまり強度が上がらない状態
になってしまうからです。
世田谷区・千歳烏山でクラウンレングスニング・エクストルージョンをする歯医者
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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