教えて歯医者さん!歯の治療をした後いつ食事して良い?③
投稿日:2020年9月30日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol73)
歯医者さんで治療した後、
歯の治療をした後いつ食事して良いんだろう?
ということで、
今日は唯一気をつけなければいけない歯科材料
をお教えしましょう。
どういう治療に使われる材料かというと
根管治療(歯の神経を取る、あるいは歯根の消毒)
と呼ばれる治療で仮のふた(蓋)として使われるものです。
材質は水硬性セメントと呼ばれています。
日本でよく使われているのがGC社のキャビトンです。
▼GC社のパンフレットより抜粋。
※ただ、当院では根管治療にはこの材料を使っておりません。
(当院では根管治療の仮詰めには
封鎖性にとても優れたグラスアイオノマーセメントを使っています)
当院では歯の土台の歯型を採った場合のみ、この水硬性セメントを使用します。
話を戻すと、この水硬性セメント、部分的にですが取れやすいんです。
(誤解ないよう申し上げると、キャビトンは商品自体は良質です。値段も高いですが)
このグラフをご覧ください。
▼GC社のパンフレットより抜粋
数日かけて固まっていくのです。
当院はキャビトンEX(価格はキャビトンより上)を使っていますが、
それでも3日かかってしまいます。
まして治療後30分とか1時間程度では全然強度が出ません。
だから
治療後に食事を控えても、
水硬性セメントの場合は意味がない
ことがわかります。
患者さんにできることは
水硬性セメントが入っている歯の周辺で
最低3日間はできるだけ食べ物を食べないこと
でしょうね。
当院では水硬性セメントを使用する頻度はとても少ないですが、
使うとしたら歯の土台の歯型を採った場合くらいです。
また
水硬性セメントによくあるのは
表面だけ取れてしまっても、肝心の中の部分は残っている
ことがとても多いです。
万が一水硬性セメントが取れたと感じた場合でも、
よく観察して、全部取れていないか?
をご確認されると良いでしょう。
ご心配ならかかりつけの歯医者さんにご連絡されることを
お勧めいたします。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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