私が尊敬する患者さん
投稿日:2023年4月7日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol492)
これまで数多くのいろんなタイプの患者さんを診てきましたが、
その中でも特に私も尊敬する患者さんが何人もおられます。
15年前、60代の男性の患者さんが初診で来院されました。
その時は歯が折れてお困りだというのに、
いつも笑顔を絶やさず、言葉遣いも丁寧で、すごく謙虚でおられました。
私のつたない説明もしっかり聞いてくださり、
しかもほぼ正確に理解してくださいます。
毎回診察が終わると、必ず
「ありがとう」
と深くお辞儀をされて退出されます。
受付でも、私に対してと全く変わらない態度で接してくださっておられるそうで、
その時に受付を担当した職員は全員「すごく素敵で紳士的な人」だと答えました。
以来15年のお付き合いになりますが、
この患者さんが、
歯だけでなく、心身ともにずっと健康で幸せに過ごされることを
私はいつも心から願っております。
同時に、一歩でもその患者さんのような内面に近づけたらいいな、
とも思っています。
とはいっても、
「言うは易く行うは難し」で、
私もいろんな努力をしていますが、
そう簡単にその患者さんのような人格を身につけることは容易ではない、
とも痛感しました。
私自身の努力がまだまだ足らない、ということなのでしょうね。
自分を変える、ということは
強烈な自己否定、かつ自分のこれまでの人生の否定にもつながることであり、
非常に大きな苦痛を伴うため、確かに容易ではありません。
実際、自己改革を成し遂げた人々の体験記を読むと、
だいたい似たようなことが書かれています。
しかし、努力を続けていれば、少なくとも向かう方向を示すベクトルは
自分の望む先に向けて振れてくれる。
林修先生もそんなことを述べておられたことを思い出します。
他にもまだまだ素敵な患者さんがおられますので、また少しずつご紹介していきますね。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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