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歯科衛生士が教える!初期虫歯と経過観察

投稿日:2022年8月29日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。こまい歯科の歯科衛生士です。

 

定期健診の時に、

初期虫歯があります。経過観察をしましょう。

と言われて、

ドキッとした方、すぐ治さなくていいの?と疑問に思った方、多いのではないでしょうか?

 

今日は初期虫歯(エナメル質う蝕)についてお話します。

 

エナメル質う蝕にはC 0C1があります。

 

C 0は歯の表面のエナメル質が溶け出し、チョークのように白く濁ったり、

軽い着色があるものです。歯が溶け出す原因をコントロールすることや、フッ素を使って

エナメル質の修復作用(再石灰化)を促進することで、改善が期待できます

 

C1は歯の表面のエナメル質だけに虫歯(う蝕)が進行した状態で、

次のC2と言われる象牙質に到達した虫歯に進行するまでに、

数年かかると言われています。

※永久歯の場合です。個人差があります。

 

このため、初期虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶け出す原因をコントロールして、

(プラークコントロールや食生活の見直し)

フッ素塗布などを組み合わせて、定期健診で経過観察をしていきます。

 

C1についてもう少しお話しますと、虫歯の進行速度は年齢によって差があります。

1年で虫歯が進行する割合(スウェーデンの若年層のデータ)

12~15歳で33

16~19歳で18

20~27歳で11

となっていて、若い人ほど虫歯が進行しやすいことが分かります。

 

・虫歯の進行速度の平均(歯間の虫歯/スウェーデンの若年層)

エナメル質の初期の損傷からエナメル質と象牙質の境目に到達するのに8年

エナメル質と象牙質の境目から象牙質の厚さの1/2に到達するのに3~4

※虫歯が象牙質に到達すると進行速度が2倍ぐらい早まります。

さて、現在、もっとも虫歯予防効果が高いとされている方法は何だと思いますか?

 

それは、12回以上のフッ化物配合歯磨剤によるブラッシング」です!

 

・フッ化物配合歯磨剤の年齢別推奨フッ化物濃度(日本口腔衛生学会)

6歳未満  500ppm

6~14歳  1000ppm

15歳以上  1500ppm

 

フッ素の再石灰化促進作用(歯の修復作用)を利用しながら、

上手に虫歯の進行を食い止めましょう!

 

出典

 スウェーデンのすべての歯科医師・歯科衛生士が学ぶトータルカリオロジー

  著者:Bengt Olof Hansson 訳:西 真紀子 

 歯科衛生士 2022年 2月号

 

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