歯医者さんが教える!歯の神経を残すことの難しさ②
投稿日:2023年9月15日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol551)
歯の神経は原則残すのですが、中にはそれでも問題になるケースがあります。
それはずばり、
治療前には全く症状がなかったのに、治療したら痛くなった
という場合です。
これ、実は患者さん泣かせでもあり、歯医者さん泣かせでもあります。
患者さんは
「何ともなかったのに、治療したら歯が痛くなったじゃないか。歯の治療のせいではないの?」
と考えても全く不思議ではないでしょう。
一方で歯医者さんは
「虫歯があったから虫歯を取っただけだ」
ということで、患者さんから不信感を買うのは本意ではないのです。
しかし、あまりにそういうことが続くと、歯医者さんとしても
「そんなに患者さんに言われるなら、危なそうな場合は歯の神経を全部取ってしまえ」
という発想になっても不思議ではないかもしれませんね・・・。
もう1つ難しいのは、事前に歯が痛くなることを説明しても、
当の患者さんご自身がその内容をすっかり忘れてしまっている場合もあることでしょうか。
ほんのささいなことではありますが、
ちょっとした行き違いがあると上記が起こり得ます。
悲しいことです。
歯の神経を残す、ということはある意味チャレンジングである、と私は考えています。
なぜなら、いつでも上記のようなことが起きうるからです。
痛くなくても虫歯は実際に進行します。
症状が無くても、実際の重症度はもっと進んでいたりもします。
だから、よく担当医のお話を聞いて、わからない点はなるべくクリアにするように
してみてはいかがでしょうか?
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