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歯医者さんが教える!歯が折れた時の治療法②

投稿日:2023年7月7日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol517)​

 

「歯が折れてしまった」という方は案外多いです。

 

では、そうなったらどういう治療方法があるか?が問題になりますね。

 

ただし、場合によって異なりますので場合分けをしてみます。

(1)治すことのできる破折

これは基本的には

歯が水平的に折れていて、しかも歯肉の上の範囲にとどまっている場合です。

 

この場合は、欠けている範囲、残っている歯の部分の状態、そして噛み合わせ、噛む力などを

総合して、詰め物あるいはかぶせ物によって歯の形を回復して治すことができます。

 

(2)治すことのできない破折

上の図の、一番右側の斜め深くまで歯が折れている場合と、

真ん中の状態のケースのうちの一定数がこれに該当します。

 

特に一番右側のケースはさすがにどうしようもないのです。

 

私の母校である北海道大学の菅谷教授の講座では、

この破折もなんとか接着して温存する治療法の研究を

ずっと続けておられるようです。

 

しかしながら、歯の破折が起きるには原因があります。

 

それは

①長年にわたる咀嚼・歯ぎしり・食いしばりによる歯の疲労蓄積

②これまでにかかった虫歯のせいで歯の一部が失われたことによる歯自体の強度の低下

です。

 

単純に言えば、強い力で歯が折れた、と言えます。

(弱い力であっても、足し算の合計では強い力になりますので)

 

接着しても、折れた部分というのは強度的に脆いことには変わりありません。

 

幸いにして中長期的に歯を残せているケースも実際あるにしても、

どうしても不安要素は残ってしまうわけです。

 

それでもチャレンジしたい、という方は、

すぐにダメになる確率もかなりある、ということを

十分に理解した上でそういう治療を受ける必要があります。

 

(3)グレーゾーンの破折

治療できなくはないけれど、問題を抱えた状態で治療が終わると考えられるケースです。

上図の真ん中(赤丸)の状態で、このグレーゾーンに当てはまるケースがある程度あります。

(当てはまらない場合は(2)治せない破折になります)

 

歯肉が腫れたまま、違和感が残る、歯肉から血が出る、何年かしてかぶせ物が取れる可能性が高め、

などなどの問題です。

 

私の患者さんでもこれに当てはまるケースは結構ありますが、

それらのリスクをご了承いただいた上で治療を引き受けています。

 

また、クラウンレングスニング(エクストルージョン法)という手法を用いることで

(3)の状態から(1)に変化させることも可能な場合があります。

 

 

世田谷区・千歳烏山でできるだけ歯を抜かない・エクストルージョン法をする歯医者

をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。

 

 

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