歯の神経を取らないといけないと言われた
投稿日:2021年1月21日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol114)
「虫歯が大きくて歯の神経を取らないといけない、と言われた」
こんな場面が歯医者さんでは毎日のように起きています。
しかし、実際にはいくつかの場合に分かれるので要注意なのです。
患者さんが思っていること理解していることと、
歯医者さんが思っていることが必ずしも同じではない場合も結構あるからです。
ではどういう場合が考えられるか?と言いますと・・・
1.本当に歯の神経を取らないといけない場合
2.歯の神経を取るかどうか迷う場合
3.歯の神経を取る必要がない場合
の3つに分かれます。
1.本当に歯の神経を取らないといけない場合
さらに2つに分かれます。
①今存在している虫歯が大きくて歯の神経まで到達しそう、あるいは到達している場合
②過去に虫歯が大きくて、治療したけれど虫歯菌が既に歯の神経に入ってしまって
歯の神経に不可逆性の炎症が起きている場合
2.歯の神経を取るかどうか迷う場合
これが難しいところです。
①自覚症状がない場合
当の患者さんは痛くもかゆくもないので治療をご希望されない方が多いです。
②自覚症状がある場合
1.②とかぶりますが、
治療したけれど虫歯菌が既に歯の神経に入ってしまって
歯の神経に不可逆性の炎症が起きているかもしれない場合です。
ここで、歯の神経を取るかどうか迷う場合も結構あります。
実は歯の神経が大丈夫で他の問題が原因だ、ということもあり得えます。
だから、確証が持てないと歯の神経を取るのがためらわれることもあるわけです。
こういう場合は時間を追っていくと見えてくる場合もあり、次の3.に該当する場合も
出てくるので、慌てないことが大事です。
3.歯の神経を取る必要がない場合
2②でかなりの確率で原因がこれだ、と分かった場合は慌てなくても良い場合があります。
いきなり「歯の神経がダメだ」、と決めつけるのではなく、
「なぜ痛いのか?」「なぜ歯の神経を取らないといけない状態なのか?」
など、きちんと診断した上で初めて治療をどうするか?が決まるわけですから、
慌てないことが大切です。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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