歯医者さんが教える!3Mix-MP療法&ドッグベストセメントの真実
投稿日:2021年1月22日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol115)
「虫歯になってしまった」
「歯の神経を取らないといけない」
そう診断された患者さんの一部の人が飛びついたのが
「3Mix-MP療法」や「ドッグベストセメント」
です。
しかし、残念ながらこういった治療を受けた歯のほとんどは
悲惨な結果をたどっています。
まず、3Mix-MP療法は2000年代にテレビで
「これさえ使えば歯を大きく削らずに済む」
「3Mixなら歯の神経を取らずに済む」
「あまり削らないからあまり痛くなくて済む」
など、まるで最新&夢のような治療として紹介されました。
しかし、結果的に虫歯の進行が止められず悪化してしまったり、
歯の神経が変に増殖してその後の歯の神経の処置が非常に困難
になってしまったりするなど、
結果は散々なものです。
また、ドッグベストセメントも2010年代にテレビで紹介されたのが
きっかけで一時期はやったようです。
しかし、ドッグベストセメントは100年以上前にアメリカで使われた
銅入りのセメントです。
アメリカで開業している先生の1人が
「なんで100年前に使われていたセメントが日本ではあんなにもてはやされているんだ?
効くわけないのに。」
と訝しがっていました。
こちらも結果は確かによろしくないようです。
(当院に転院された患者さん方がことごとく悪化していたため確認済)
「最新」だから「良い治療」とは限りません。
そんなのは幻想です。
臨床医はやはり結果を出せないといけないので、ちゃんと治るのかどうか?
歯医者さん自身が確証をもち、再現性のある方法
でないと患者さんにはおすすめできないのです。
もちろん私共はなるべく歯を削らないよう最大限の努力を続けていきますが、
何も考えずにむやみに削らない、というのは逆効果の場合もあるので
常に考えながら治療にあたっております。
皆さんもくれぐれも安易な方法に飛びつかないようご注意ください。
という方はこまい歯科までご連絡ください。
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