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歯医者さんが教える!根管治療の治りやすさ③

投稿日:2021年8月30日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol215)

 

今日は患者さんの歯における治りやすさの法則その2.

2.歯の内部における細菌感染の進行度(汚染がひどいほど治りにくい)​​​

 

これも常識的に考えると当たり前のように思うかもしれませんが、

意外とよくわかっていなかったところがありました。

 

しかし、イタリアのRicucci先生が

患者さんの歯を抜いて標本にしていろいろ調べたところ、

時間の経過とともに歯の中、そして深部に向かって細菌が浸透していく

ということを発表されたことで明らかになったのです。

 

▼Ricucci先生の論文から引用

画像H(右下の拡大されている円の中の紫の粒が細菌。

象牙細管と呼ばれる細い管の中深くまで浸透していることがわかる)

このことから

一般論ではありますが

いったん歯の内部に細菌が侵入し、

歯の神経が不可逆的(=元に戻れなくなる)な状態になると、

治療しない限り時間の経過とともに

歯の中の細菌は徐々に歯根の先へ向かって浸透すること、

歯の根管から歯根の表面に向かっても細菌が浸透していきやすくなる

ということなのです。

 

だから、歯の奥まで細菌が浸透していけばいくほど、根管治療を行っても

その効果が届かなくなる確率も上昇していくわけです。

 

つまり、痛みがあるないに関わらず

虫歯が歯の内部、特に神経にまで到達してしまっている場合は

できるだけ早く根管治療をしたほうが良いと言えましょう。

 

ただ、歯の神経を取って既に根管充填された歯であっても病巣ができている場合は、

気をつけないといけない点があります。

 

いわゆる再治療ケースですが、もし過去に根管治療がきれいに行われたのであれば

それは再治療しても良くなる可能性が高くないと考えられるからです。

 

その場合は早く治療すれば良い、という話にはなりません。

 

この辺は、患者さんご自身の治療を受けた記憶情報と担当の先生の診断が大切となりましょう。

 

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