歯医者さんの院内感染症対策①
投稿日:2020年2月3日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol15)
WHOが1月30日に新型コロナウイルスの流行のため
国際的な緊急事態宣言を出しましたね。
そして街のドラッグストアやネットショップから
マスクが消えた異常事態を見て気になり、
急遽この記事を公開することにしました。
今日はその品薄で話題になっているマスクについてです。
マスクをつければ感染症を防げる、
と思いがちですが、
残念ながら必ずしもそうではありません。
事実、厚生労働省も
たとえばインフルエンザの感染予防にマスクは
「感染拡大を防ぐのに有効だが、
自分を守る手段としては推奨していない」
と明言しています。
そして案の定、今回の新型コロナウイルスについても
下記の通りインフルエンザと同じことが明記されています。
問6 予防法はありますか?
- 一般的な衛生対策として、
- 風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に、
- 咳エチケットや手洗い、うがい、アルコール消毒など
- 行っていただくようお願いします。
- また、武漢市から帰国・入国される方
- あるいはこれらの方と接触された方
- におかれましては、
- 咳や発熱等の症状がある場合には、
- マスクを着用するなどし、
- 事前に保健所へ連絡したうえで、
- 受診していただきますよう、御協力をお願いします。
(厚生労働省のホームページより)
と述べられている通り、
マスクの予防効果は一言も書かれていません。
いったいどういうことでしょうか?
理由はいくつか考えられますが、まずはそもそも論です。
皆さん、マスクを効果を出す方法で装着していますか?
残念ながら街中を歩いていると、
間違った方法でマスクを装着している人が
とても多いことに気がつきます。
間違った例はこちら。
1.鼻が出てますよ!
病原体が鼻から入り放題です・・・。
2.すき間があいていますよ!
=ノーズワイヤー(マスクの上にある針金部分)を
鼻に合わせていない、プリーツを伸ばしていない
病原体がすき間から入り放題です・・・。
3.必殺 顎マスク!
病原体のついた面が口周りについてしまいます・・・。
いかがでしょう?
正確に装着できている方が増えると良いのですが、
できていない人がとても多いようです。
当院ではこのように従業員にマスクのつけ方を遵守してもらっています。
先ほどモデルになってくれた当院の歯科衛生士さん。
いつもはこんな感じでちゃんと装着してくれています。
こちらは他の衛生士さん。
ノーズワイヤーOK、サイズOK、すき間なし、
プリーツもちゃんと伸ばして顎まで覆っていますね。
皆さんもこういうふうに
マスクを装着をしていただければ安心です!
こまい歯科では今回の新型コロナウイルスに限らず、
いつどこで誰がどんな未知な感染源を持っているか?
がわからない以上、
どの患者さんに対しても感染対策を怠らないようにしております。
この考え方はスタンダードプリコーション(標準予防策)
と呼ばれるものです。
これについてはまた別の機会に記事をアップしますね。
世田谷区・千歳烏山にて院内感染対策に強い歯医者さんをお探しの方は
こまい歯科にご相談ください。
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