歯医者さんが教える！折れた歯を助けるエクストルージョン法

こまい歯科の小泉です。（vol５１８）

「歯が折れてしまった」という場合でも、

歯を助ける方法の１つがエクストルージョン法です。

エクストルージョン法には実は２つあります。

①歯に力をかけて健康な部分を引っ張り出す方法

②歯の周りの顎の骨を削って健康な部分を確保する方法

それぞれ利点と欠点があります。

①歯に力をかけて健康な部分を引っ張り出す方法

　時間がかかります。３～６カ月くらいは歯を引っ張る期間が必要です。

　また歯を引っ張り出すと、顎の骨と歯肉が歯と一緒に延びてきますので

不要な部分を取り除く手術が必要になります。

その手術をすると、歯肉が落ち着くまで再びしばらく待たなければなりません。（長くて３カ月）

それから歯を作るので、トータルで半年とか１０カ月とかかかってしまう計算となります。

　治療中は仮歯が着きますが、接着が壊れて仮歯が外れる可能性もあります。

②歯の周りの顎の骨を削って健康な部分を確保する方法

　治療期間は①に比べて短いですが、歯肉が落ち着くまで３カ月近く待ったほうが無難です。

　また、治療対象の歯における歯肉が周囲の歯に比べて少ない場合や

顎の骨を削らなければいけない量が多い場合には

術後により歯が長く見えてしまう欠点がありますので、ケースを選ぶ必要があります。

また、エクストルージョン法は

残っている歯の長さが一定以上であることが必須です。

そもそもの歯が短いと

エクストルージョンしてしまうと歯が短すぎてどうしようもない

ということになりますので・・・。

いずれにしても、エクストルージョン法はやはり時間と費用がかかります。

早く治療を終わらせたい、という方には不向きでしょうから、

その場合は他の方法を選択することになります。

世田谷区・千歳烏山でできるだけ歯を抜かない・エクストルージョン法をする歯医者

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