歯医者さんが教える!インプラントと年齢の関係
投稿日:2023年8月16日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol534)
患者さんの中には、年齢がインプラントに影響するのでは?
とご心配される方がいらっしゃいます。
実は関係ありません。
意外に思う方もおられるかもしれませんが、大丈夫なのです。
一般に年齢が若いほど、確かに治癒力は高い傾向にあります。
しかし、年齢に応じてインプラントの治癒期間で差をつけることは
世界中の誰もしていないのです。
要するに、年齢とインプラントは無関係、ということです。
関係するとしたら、骨粗しょう症、糖尿病、喫煙歴です。
骨粗しょう症・糖尿病いずれの病気も、確かに年齢とともに増加します。
しかし、それは「病気」の問題であって「年齢」ではありません。
(正確には、骨粗しょう症の治療薬を服薬している場合に問題が起きる可能性がある
ということです)
また喫煙歴は長いと問題になりやすいのは事実ですが。
あとは骨密度の観点で心配する方もおられるかもしれませんね。
これもはっきりとした関連性は示されていません。
過去に私が手術した患者さんで、骨密度が低い方だ、とおっしゃっていた方が
おられましたが、なんと顎の骨は非常に硬く、密度も高かったのです。
骨といっても大人の身体には206個もの骨がありますし、
場所によって形や密度も違っても不思議ではありません。
インプラントにとって大事なのは「骨質」と専門的には読んでいますが
要するに骨の硬さです。
硬すぎても軟らか過ぎても心配な部分が出てきます。
(といっても、全身における骨密度と骨質との関連性を感じたことはありません)
ただ、実際には何だかんだ言っても98%の成功率が安定して出ているのも事実です。
そして繰り返しますが、喫煙はインプラントにとっては良くありません。
喫煙者であってもインプラントが定着する確率はとても高いものの、
骨が治る力は非喫煙者に比べて落ちますし、歯周病のリスクも高まります。
年齢を心配するなら、むしろ上記で述べたことを心配したほうが良いのです。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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