歯医者さんが教える!意図的再植
投稿日:2025年1月24日
カテゴリ:ドクターズブログ
千歳烏山KI歯医者の小泉です。(vol730)
意図的再植という治療法をご存知でしょうか?
「意図的」というのは「意図して」、
すなわち、「わざと」「分かったうえで」
ということです。
「再植」というのは「再び植える」。
つまり、意図的再植というのは
「わざと問題の歯を抜いて、悪い部分を取り除いて
お薬をつけたり補修した上で、元の場所に戻す」
という治療法なのです。
この方法は
根管治療したけれど治らない、もう抜歯しかない、
という場合において
最後の切り札として選択肢になる場合があります。
ただしこの方法には欠点があります。
わざと歯を抜く際に、歯が折れてしまったらどうするか?という
問題が立ちはだかります。
歯を抜かなければいけないくらい重症な歯が対象になります。
ですから、そもそも歯自体が寿命を迎えていることだって
ザラにあるので、歯自体の強度がかなり低下している可能性も
当然あるわけです。
そのため、わざと歯を抜く過程において、
歯が粉々に砕け散ってしまう可能性もあることを
ご承知おき頂かなければなりません。
また、意図的再植をしても治らない可能性も残念ながら
一定の確率で存在します。
たとえば、治療後も何となく違和感があるとか、
噛んでも力が入りづらい状態であるとか、
さらにうまくいかない場合だと腫れてしまうとか、
痛いとか・・・。
どういう症状が治療後に残るのか?は予測がつきづらいわけです。
もちろん全部が全部失敗するわけでは当然ありません。
うまくいくケースも案外多いものです。
どうしても歯を抜きたくない、インプラントしたくない、
でも入れ歯もブリッジも嫌だ、という場合もよくあります。
そんな方には、この意図的再植という治療法は
残された最後の希望となるかもしれません。
ただし費用もかかりますので、よく担当医の先生と
ご相談されることをおすすめいたします。
をお探しの方は千歳烏山KI歯医者までご相談ください。
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