歯医者さんが教える!マウスピース矯正の適応と限界
投稿日:2022年1月28日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol285)
マウスピース矯正をする人が増えているようです。
ただ、一方で、
患者さん全体の受診の動きを見ていて
危ないな、
と感じている歯医者さん達がかなりいることもまた事実です。
どういうことか?といいますと、
マウスピース矯正にはできることとできないことが
はっきりしているのに、
広告をはじめ、インターネットには
何でも歯並びを治すことができる、
と間違った印象を患者さんに与えるような文言が並んでいるからです。
ではマウスピース矯正でできない、あるいは苦手なことは何か?
まずは抜歯が必要な矯正治療です。
※ただし抜歯してもほとんど歯と歯の間に空間が生じないような
著しい凸凹がその1か所だけにある、
というケースであれば話は別でしょうけれど。
それから、著しい叢生(そうせい=歯と歯が重なったり、でこぼこしている状態)の
矯正治療です。
そしてかみ合わせの改善を目的とした矯正治療です。
※本当に軽度の改善を目的としているならばOKかもしれませんが、
事前に慎重な診断が必要です。
この3つは、マウスピース矯正にとって不得意なポイントになります。
この原則を忘れて、何でもかんでもマウスピース矯正をしても大丈夫、
と誤解してしまうと、後の祭りです・・・。
安易にマウスピース矯正に飛びつくのではなく、
「何のために」歯並びを「どういうふうに」治したいのか?
短期的にきれいになればOKで、数年後以降はいろんな不調が出ても我慢する、
というのでしたら止めはしませんが・・・(私はそういう方であっても治療はお受けしません)。
近視眼的にならず、中長期でも安定して綺麗にしっかり咬める歯並びを
皆さんには手に入れていただきたいと思っております。
という方はこまい歯科までご連絡ください。
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