歯医者さんが教える!治療したところの中から虫歯は発生するか?
投稿日:2023年2月15日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol465)
Q:治療した詰め物やかぶせ物の中から虫歯が発生するのですか?
A:詰め物やかぶせ物の材質、それを作った歯科技工士さん、治療した先生などに
よって異なります。
銀歯は残念ながら虫歯になりやすいことで有名です。
また、レジン(白いプラスチックみたいなもの)も場合によっては虫歯が再発しやすいです。
一方、金合金や白金加金合金で作られた詰め物やかぶせ物は
非常に虫歯の再発率が低く、
仮に虫歯になったとしても他の材質に比べて圧倒的に被害が少ないことも
歯医者さんの間ではよく知られている事実です。
その次に虫歯に強いのはセラミック。
セラミックは歯に接着させますが、その接着力は非常に強大で、
そう簡単には取れません。
セラミックが取れた場合でも、接着剤が接着面部分の歯を保護してくれているため、
意外と虫歯になっていない場合が多い、ということを経験しております。
(ただし、私の場合は虫歯をしっかり取りきってからセラミックを入れるため、
そっちの要素が実は大きいかもしれない、とも考えていますが)
ただ、接着剤にも限界があり、強大な歯ぎしりや食いしばりの力がかかり続けると、
さすがに接着剤も剥がれて虫歯が始まってしまうケースもあります。
その場合は内部から虫歯が起きるのではなく、歯とセラミックとの継ぎ目から発生します。
それから、作り手である歯医者さんも歯科技工士さんも
技術・知識において個人差が著しく大きいため、
その点も大きなファクターです。
上手な歯医者さん、歯科技工士さんが作った歯はやはり長持ちする傾向が
はっきりしています。
それから
「虫歯を取る」という点1つとっても、
実はかなり難しいですし、
歯医者さんの考え方によっても虫歯の取り方が異なるので
なお話がややこしい部分もあります。
ただし、ここで2つ言えることがあります。
1つは虫歯を完璧に取り除かないと、詰め物やかぶせ物の下から虫歯が再発してしまう
可能性が非常に高くなってしまう、ということ。
2つ目はたとえ完璧に虫歯を治したとしても、患者さんは毎日歯を使いますが、
度重なる咀嚼や歯ぎしりによって歯にダメージを与えてしまうことがあり、
そのダメージを受けた場所から虫歯が起きてしまう場合もある、ということです。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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