歯医者さんが教える!根管治療の治りやすさ②
投稿日:2021年8月27日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol214)
根管治療の治りやすさには
1.前歯>小臼歯>大臼歯の順に治りやすい
という法則があります。
どういうことか?
それは歯の中の解剖学的構造、そして治療器具・薬剤の到達しやすさ
が関係しているからです。
治療器具や薬剤の到達のしやすさは容易に想像がつきませんか?
お口の奥に行けば行くほど、器具が入りにくくなるものです。
皆さんも、歯ブラシをするとき、前歯の方が簡単ですよね?
そして奥歯だと「よく見えないな、難しいな」となりませんか?
それと同じことです。
次に、解剖学的構造です。
前歯は歯根が1本(稀に2本)、小臼歯は1~2本、大臼歯は2~3本
であることが多いです。
そして、その歯根の中には歯の神経の通り道である根管があるのですが、
少なくとも歯根1つに対して1本あります。
場合によって2本、3本とあったりもします。
つまり、奥歯になればなるほど、根管の数も増えていく、ということでもあります。
根管の数だけ掃除をしなければなりませんので、数が増えるほど治療も大変となり、
治りにくくなる要因となるわけです。
だから、
「奥歯は見えないからどうでもいい」とおっしゃる患者さんが
たまにいらっしゃいますが、
実は奥歯を大事にしないと治療も難儀して
痛い思いをしやすくなってしまうのです。
世田谷区・千歳烏山でマイクロスコープ精密根管治療をご希望の方は
こまい歯科までご連絡ください。
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