インプラント周囲炎が心配で・・・①
投稿日:2023年3月6日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol475)
インプラント治療、と聞いたときに
「インプラント周囲炎が心配です」
とおっしゃる患者さんが最近増えた気がします。
実は、
「インプラント周囲炎という言葉自体を知らない」
という方のほうが多いでしょうし、私もそう思っておりました。
そんな中で、
「インプラント周囲炎が心配です」
とおっしゃった患者さんは、やはり事前にインターネットで
情報をいろいろと調べて来ておられます。
私も
「よく調べておられますね」
と感心しますが、同時にこうも感じるのです。
その方々と接すると、一様に不安感を持っておられる、ということを。
まず、インプラント周囲炎とは何か?を明確にしましょう。
これは、インプラントの周囲組織で炎症が起こる病気です。
歯周病と同じ細菌感染症の一種で、
歯面に付着したプラーク(歯垢(細菌の塊))が原因で起こります。
進行の仕方を順に見てみましょう。
【正常な状態】
歯肉や歯槽骨は健康な状態が保たれています。
また、埋め入れたインプラントがしっかりと骨に根付いています。
【インプラント周囲粘膜炎】
インプラントの周囲の粘膜で炎症が起こる状態です。
この段階では顎の骨は溶けていません。
【インプラント周囲炎】
これが今日の本題の状態です。
炎症が歯肉から歯槽骨にまで広がった状態です。
歯肉や歯槽骨の破壊が徐々に進んでいきます。
インプラントを支えきれなくなると、インプラントの動揺や脱落が起こります。
これがインプラント周囲炎の病態です。
では、実際のところはどうなのか?
次の回で解説をしましょう。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■