歯医者さんが教える!どんな名医であってもうまくいかない場合とは?⑥
投稿日:2021年12月29日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol272)
今日は2021年最後の診療日です。
さて、どんな名医であってもうまくいかない場合その6。
それは、歯の神経を取る際に肉眼で治療するケースです。
どういうことか?というと、肉眼で歯の中、まして歯の神経が
入っている根管と呼ばれる空間内をしっかり観察することは
不可能だからです。
見えないということは触れない・取り除けない確率がとても高くなってしまいます。
だからマイクロスコープを使った根管治療が
ここ数年急速に日本でも認知されはじめているわけです。
根管治療でやっかいなのは、
虫歯や痛い・しみるといった症状を長く放置してしまった場合です。
・歯の神経がとても細くなってしまっている
・根管の中まで虫歯が広がってしまっている
・根管が著しく曲がっている、あみだくじみたいに枝分かれしている、
あるいは溝がある
などといったケースだと、肉眼で治せる確率はかなり低下してしまいます。
なにせ肉眼では歯の中が見えないのですから。
まして、歯の神経に石(歯髄結石)ができているケースは
最難関というよりも、正直言ってもはや絶望的です。
マイクロスコープを使ってですら、
歯髄結石のケースはとてもとても大変な治療です。
肉眼だと、まず歯が立たない(←シャレではなく実際にも・・・)のです。
どんな技術を持つ名医であっても、根管治療においては
マイクロスコープを使わないとどうしようもないことがよくあるものなのです。
これはもう、技術云々以前に機械がないとなすすべがない、ということですよね。
をご希望の方はこまい歯科までご連絡ください。
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