歯医者さんが教える!歯が痛くなくなったら治ったということ?②
投稿日:2023年9月13日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol549)
「歯が痛くなったんだけど、しばらく放置していたら
痛みがなくなったので、治ったと思います」
という場合に、いったい何が起きているのか?
を考える2日目です。
C3:虫歯の第3段階 においては
冷たいものがキー-ーンとしみる、
温かいものがしみる、
ズキズキする、
といったような症状が出るのが通常です。
しかし、その状態を我慢していると(←本当は激痛でしょうに・・・)
痛みが消えていくことがあります。
また、ごく稀にですが、C3になってもズキズキ痛まない、あまりしみない、
というケースに遭遇することもあります。
こちらも同じく、我慢していると痛みが消えていくことがあります。
ここで、歯の神経組織(歯髄)にはいったい何が起きているか?をもう一度おさらいしましょう。
C2になった時から、歯の神経組織には虫歯菌が侵入して炎症を起こします。
これは治療しない限りずっと継続されます。
C3に突入する頃には、歯の神経組織の炎症は強くなります。
虫歯に近いところから細胞達が死んでいったりもします。
また、炎症が起きている範囲が、徐々に歯根の奥の方に向かって広がっていきます。
最終的には歯の神経組織全体に炎症が起きます。
一方で、歯がしみる、痛い、といった症状が消えることはもちろんあります。
歯の神経がどんどん弱っていき、最終的には歯の神経の細胞達が全滅する。
ということは、しみる、痛い、といった症状を感じることすらできない状態にまで
歯の神経がやられてしまった。
これが真相なのでした。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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