歯医者さんが考える技術の高い名医とは?①
投稿日:2020年10月8日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol78)
歯医者さんにはいろいろいますが、その多くは名医になりたい
と願うものではないかと私は思います。
私ももちろん名医になりたいと常々思っておりますが、
いろんな条件が同時に揃わないといけないのでなかなか難しいな、と
感じます。
さて、名医の条件はいくつかありますが、今日は単純に技術に絞って
お話してみます。
先日、歌舞伎の市川猿之助さんがテレビに出ておられ、
ご自身のこれまでの人生を振り返っておられました。
猿之助さんは歌舞伎と漫画ワンピースのコラボ舞台、
はたまたブルーマンとのコラボも果たされました。
こういった舞台は「型破り」と言って、従来の常識を打ち破るものですね。
一方、基本をきっちり固めたうえでないとこういうことをしても
それは「形無し」と言われてしまうのだそうです。
この話を聞いていて、私も修業時代を思い出しました。
今から15年程前、私は師匠に弟子入りして、
来る日も来る日も、ひたすら歯科診療の「型」を叩き込まれました。
歯の削り方1つとっても、決まった角度、決まった軸、決まった面の出し方、
というのがあるんですね。
この写真は今から12年前の私のケースです。
今の自分は18年目。当時よりも相当診療速度が速くなりました。
速くなっても診療精度は落とさず、むしろ高まったとすら感じています。
経験による勘所もつかんでいますし、
当時と比べてずいぶんレベルアップしたとは感じますが、
それでもまだ日々、改善できるところはないか?と
考え続けています。
ただ、やはり基本はとても大事ですね。
市川猿之助さんがこうもおっしゃっていました。
「考えに考え続けたからこそ、考えない。考え抜いたからこそである」と。
無我の境地と言いましょうか。
歯の治療技術にも相通じるところがあります。
「型」を叩き込んでくださったお師匠さんには、
当時はとても厳しくて私も1か月で5キロ痩せたこともありましたが、
本当に感謝しています。
より良い治療を皆さまにご提供すべく、引き続き精進してまいります。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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