歯医者さんが教える!歯を強くするにはカルシウムを取るといいの?①
投稿日:2021年6月16日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol180)
虫歯で困っている人はとても多いですね。
そういう方々からたまに聞かれることがあります。
「歯を強くするにはカルシウムを取るといいのでしょうか?」と。
答えは・・・
①歯が完成した12~15歳頃以降~大人全員の場合
残念ですが、歯は強くなりません。
②歯が完成する12歳ころまでのお子さんの場合
カルシウムを取ることは確かに良いことです。
ただし、それだけでは不十分です。
実は、一番必要なのはたんぱく質です。
でも多くの人は「???」となるのではないでしょうか?
たんぱく質の語源はギリシャ語のプロテイオス。
プロテイオスとは、「一番重要な物」という意味なのです。
一方、人体の構成成分からしても、1番は水分ですが、2番目はたんぱく質なのです。
これらのことから、たんぱく質は人体において最も重要、ということが簡単に理解できましょう。
さて、話を戻します。
歯は有機質成分と無機質成分でできています。
このうち、有機質成分の多くはコラーゲンというたんぱく質です。
歯は骨と同じ硬組織と呼ばれていますが、その構造は鉄筋コンクリートを思い浮かべると
わかりやすいでしょう。
鉄筋に当たる部分がコラーゲンを主とする有機質。
コンクリートに当たる部分がカルシウムを始めとする無機質。
鉄筋を作るにはたんぱく質が必要なのです。これが足りないと鉄筋が細い、あるいは強度が低い、
となります。
でも、現代人はほとんどの人で不足している上にあまり認知されていないのです。
実は、現代人のたんぱく質摂取量は第二次世界大戦直後のレベルまで落ち込んでいるのだそうです。
だから、かなり意識してたんぱく質を取るようにしないといけません。
ここで注意しないといけないのは、
たんぱく質の本当の含有量と人体に対する変換利用効率です。
たんぱく質の含有量は、よくありがちですが
例①「牛肉100g食べたら100gのたんぱく質を取れた!」
⇒プロテインスコアで検索すると、20g程度です。
例②豆腐を100g食べた。豆腐に代表される大豆製品は畑の肉だから、
これならたんぱく質も多いしヘルシーでしょ?
⇒植物性たんぱく質はプロテインスコアが低いです。
最後にもう2つ。
女性は慌てずゆっくり、たんぱく質摂取量を増やすようにしましょう。
急に増やしても身体がついていけない場合が多いからです。
また、腎臓病の方はたんぱく質摂取制限がかかっている場合もありますから
担当の先生とよくご相談ください。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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