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歯医者さんが教える!歯を強くするにはカルシウムを取るといいの?②

投稿日:2021年6月17日

カテゴリ:ドクターズブログ

こまい歯科の小泉です。(vol181)

 歯は有機質成分と無機質成分でできています。

 

 このうち、有機質成分の多くはコラーゲンというたんぱく質です。

 

 歯は骨と同じ硬組織と呼ばれていますが、その構造は鉄筋コンクリートを思い浮かべると

わかりやすいでしょう。

 

 また、コラーゲンは三つ編み構造になっていますが、この構造を確実に作るには

十分なビタミンCが必要となります。

(でも、これも現代人はほとんどの人で不足しているにあまり認知されていない)

 

 歯を作るには、細胞が正常に働いてくれることが必須、ということで

ビタミンAも大切です。

 

 カルシウムは日本人が不足しているという事実を、さすがに多くの人がご存知ですね。

 

 あとは皆さんにとっては意外なところだと亜鉛マグネシウムでしょう。

(これも現代人はほとんどの人で不足しているにあまり認知されていない・・・。

しつこいのでここでやめます^^;)

 

 これらミネラルは歯の無機質成分形成にも大いに関係しています。

 

 それからビタミンD

 

 ビタミンDは腸管からのカルシウムの吸収を促進するので必須です。

 しかし、コロナ禍によるステイホームでビタミンD不足が心配されていますよね。

 

 最後にうっかり忘れがちなのがビタミンK

 

ビタミンKにはK1(フィロキノン:植物で作られる)とK2(メナキノン:細菌や動物で作られる)

があります。

 

ビタミンK1はほうれんそう、小松菜、海藻など、

ビタミンK2は納豆、鶏肉、チーズ、卵など

に多く含まれています。

 

腸内細菌でもビタミンKは合成されるので不足する心配はまずない、とする向きもありますが、

実際はそうではない可能性のほうが高いかもしれません。

 

たとえば次の事例があるからです。

 

実は日本では

エナメル質形成不全、顎態異常、歯列・咬合異常が西高東低という傾向にあるそうです。

どうも、納豆の消費量に関係しているのではないか?と指摘する先生がいらっしゃいます。

 

 確かに、関西よりも関東の方が納豆の消費量は多いですね。

そして、関東と関西でそんなに食生活も生活様式も大きく異なるものでしょうか?

 

ビタミンK、侮ってはいけない気がします。

 

 ということで、いろんな栄養素が関わって健康な歯が作られるわけですから、

カルシウムを取ればいい!という単純な話ではない、ということをご理解ください。

 

 いずれにせよ、最後の納豆の話が一番面白くないですか?

 

 せめて、

歯を強くするなら納豆!といったほうが、現実に起きている事実からしても

合理的かもしれませんね。

 

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