歯医者さんが教える!精密根管治療にしかできないこと③
投稿日:2023年8月28日
カテゴリ:ドクターズブログ
こまい歯科の小泉です。(vol541)
4.根管の見落としが無くなる&肉眼では不可能な根管の発見が可能な場合がある
肉眼だと事実上歯の内部は見えません。
そのため根管の見落としが起きる確率もどうしても一定の割合で発生します。
一方、極細の根管で顕微鏡を顕微鏡をのぞきながらトライすると開通するケースも
実際にあったりします。
たとえばこちら。
最初に見た時、MB根の痕跡があるかどうか?本当に判断に迷う感じでした。
(この時点ではDBとPは既に治療を進めてきれいにしてあるため、はっきり見えています)
MB根に細い器具を挿入しようにも微妙なひっかかりしかなく、全然入っていかなかったのです。
私も最初は
「これはこのMB根はもう完全に閉鎖していて治療できないのかな?」
という、少し諦めの気持ちが出始めたりもしました。
でもあきらめたらそこで終わりです。
そのため、くじけそうな気持ちのプレッシャーに耐えつつ、
器具のひっかかりがなくなるところまで慎重に神経の痕跡を追って削っていくと・・・
なんとMB根の根の先まで開通しました。
こんな技は肉眼では絶対できません。
そして、もし肉眼での治療ならば当然ながら無視せざるを得ないのです。
無視するところは実際は開通したのに治療できない
すなわち
汚れや細菌たちが残ったまま
ということになります。
その残してしまう汚れや細菌が原因で
将来痛んだり腫れてくるとしたら
本当に困りますね。
歯を長持ちさせたくても問題を残したままで大丈夫か?と言われると
大丈夫ではない確率のほうが高いのではないでしょうか?
そういったことを回避しやすいのが精密根管治療なのです。
同じ根管治療と呼ばれていても
私は精密根管治療と肉眼での根管治療とでは全く別の異次元な治療である
と感じています。
をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。
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