患者さんの質問：歯が全部ダメになるんじゃないか？と心配で・・・①

こまい歯科の小泉です。（vol５４２）

歯が悪くなって来院された患者さんの中には

「歯が全部ダメになるんじゃないか？と心配で、

どうしたらいいのでしょうか？」

と嘆く方がおられます。

歯がダメになるケースとして

①虫歯

②歯周病

③歯根破折

この３つが圧倒的に多いです。

①虫歯

進行度によって

C1→C2→C3→C4

と進んでいくわけですが、C1からいきなりC4になることはまずあり得ません。

虫歯の進行程度で一つ飛びになるということがあり得るとしたら、

C2が１つの歯に対して複数方向から進行したり

C2自体がとても大きかったり広範囲にわたっていたり

した場合において、歯に強い力が一時的にかかったり、弱い力でも繰り返し長期間かかったり

したら歯が折れる可能性があって、

そうなると見た目的にはC4と判定せざるを得ない、

ということなら経験がありますが、これは数は多くありません。

②歯周病

これが一番やっかいです。

複数本の歯が同時進行的にやられていくからです。

虫歯でも重症な方は同時進行的に複数本の歯がやられてはいきますが、

健康な部分がそれなりに残ってさえいれば、まだ何とかなる場合もあります。

しかし歯周病のやっかいなところは、ほとんど自覚症状がないまま

重症になるまで進行してしまう場合も意外とあるという点です。

しかもレントゲンを撮らないと歯医者さんですら進行度を判定することも困難だったりします。

そして気づいた時にはほとんどの歯を抜歯しなければならない・・・

そんなケースもあり得るのが歯周病の怖いところです。

③歯根破折

これは通常、複数の歯で同時に起きることはまずありません。

交通事故や転倒といった怪我で折れる場合は複数本ダメになるケースもあり得ますが。

しかし全部の歯がダメになることは破折だけではあり得ません。

ただ、長い目で見ると

歯の神経がない歯はいつかこの歯根破折を起こす可能性が高いとも言えます。

そしてそれは１本ずつ、時間差で起きる場合がほとんどです。

世田谷区・千歳烏山でなるべく歯を抜かない歯医者

をお探しの方はこまい歯科までご連絡ください。