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歯医者さんが教える!抗生物質(抗生剤)の使い方と注意点②

投稿日:2021年12月22日

カテゴリ:ドクターズブログ

​こまい歯科の小泉です。(vol269)

 

抗生物質(抗生剤)の使い方を間違っている患者さん、

実は案外いらっしゃいます。

よくある例の1つが、

「不安だから抗生物質を飲みたい」

「抗生物質さえ飲んでおけば大丈夫でしょ?」

といったように、

原因を突き止めないまま精神安定剤のように飲んでしまう、という場合です。

 

しかし、これには問題がいくつかあります。

 

効かなかったらどうしましょう?

 

効かなかった場合「感染症ではなかった」ということがわかるかもしれません。

あるいは、最悪既に耐性菌が発生してしまっているかもしれない、という可能性も

忘れてはなりませんね。

 

逆に、効いた!と感じられるケースもありますね。

運よく感染症だったのであれば、効く可能性が高いでしょうね。

 

しかし、たまたまのタイミングで症状が回復しただけなのに

抗生物質が効いた、と勘違いしてしまうこともありますね・・・。

 

いずれにせよ、

レントゲンも無く、診査もせず、

単純に痛い・腫れた

(たまに、実際には腫れていないのに腫れていると勘違いしている患者さんもおられます)

だけで自己判断しているのですから、原因がわからないわけです。

 

一番危ないのはガン。

 

たとえば歯肉ガンというのがあります。

歯肉にガンができるわけですが、これは歯周病と間違いやすいことで知られています。

 

そしてご存知の通り、抗生剤を飲んでも当然治るわけがないのです。

 

他にも、過去に歯原性角化のう胞や含歯性のう胞

という病変を持った患者さんがいらっしゃいましたが、

これらも抗生剤では治りません。

 

抗生剤は万能薬ではないのです。

 

先進国の中で、日本は異常なほど抗生剤を飲んでいる方です。

 

必要か不必要か?歯医者さんで診てもらった上で、

必要なら処方してもらう、

というのが一番皆さんに利益があることなのです。

 

 

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